2019年12月30日月曜日

第250回 キャンプ

3年前、突然「キャンプにいかなきゃ」という思いに駆られ、キャンプを始めました。
キャンプといっても、設備が整ったキャンプ場でのお手軽なものです。
今回は、2年前に小2(当時)の息子と2人で行ったキャンプの話です。

7月の終わりごろ、鳥取県の「オートキャンプあびれ」というキャンプ場へ行きました。
初心者なので、周りの目を気にしなくていいように、混んでなさそうなところを選びました。
管理棟にあった味のある手書きの地図
夕方キャンプ場に到着し、管理棟へ行ってみると、不在時の連絡先が掲示してあり、誰もいません。
裏の藪の中でガサガサ音がするので、作業している職員はいるようです。
無人の管理棟
連絡先に電話をすると、しばらくして管理人のおばちゃんがやって来ました。料金を支払い、設備の説明を受けます。
おばちゃんによると、天気が怪しかったため他の予約客はすべてキャンセルとのことで、客は私たち親子2人だけ。そしてその日の職員はおばちゃん1人だけとのこと。
え?さっき藪の中でガサガサ音を立てていたのは一体...
念のため、熊や猪について確認したところ、キャンプ場の周りにはネットが張ってあるから大丈夫!とのこと。しばらくしておばちゃんは帰っていきました。
山奥のキャンプ場に、一晩息子と2人きり...
どこにも人影はない...

まだ2回目のキャンプということもあり、段取りが悪く、テントやタープの設営にはかなり手間取りました。(ワンタッチタイプのテントにもかかわらず)
安さを基準に購入したテントとタープ
配置は適当(悪い意味で)
息子にもペグ打ちなど作業をさせましたが、すぐに作業そっちのけで遊んでいます。つい怒ってしまいましたが、上手に教えてやれなかった自分も悪いなぁと反省。
すぐに遊び始める小僧

夕食は、初心者定番の焼き肉とカップ麺

今回のキャンプで一番感心したことは、夜中に、息子が20mほど離れた場所にあるトイレに1人で行けたことです。電灯がついているのでそんなに暗くはないですが、それでもよく行けたなと成長を実感しました。
シャワーとトイレのある建物
壁にはカブトムシがちらほら

あれから2年。ソロキャンプや台風の中のキャンプなど何度か行っていますが、相変わらずテント設営は下手糞なままで、永遠の初心者になりかけています。
来年も楽しくキャンプをしながら、そろそろ初心者から脱したいところです。
情報管理課 和田

2019年12月20日金曜日

第249回 紅葉を探して

外出は必要最小限。行動範囲は基本的に自宅から5キロ以内。
もし一週間休みが貰えたら迷わず「家から一歩も出ない」と答える、筋金入りのインドア派。
井戸端情報のネタ、ないです(苦笑)。
とはいえ、いかに私がインドアを楽しんでいるかという話では申し訳ない。

偶然1週間のリフレッシュ休暇と重なったので、気張ってお出掛けすることにしました。
季節は晩秋。年相応に紅葉を愛でに行こう、と思いましたが、すでにあちこちの紅葉スポットは色褪せ始めているとのネット情報。そこで県内(近場希望)でまだ紅葉が楽しめる数少ない場所として紹介されていたのが、尾道市瀬戸田町にある耕三寺。
耕三寺は浄土真宗本願寺派の寺院で、初代住職・耕三寺耕三が御尊母様の菩提寺として建立されました。境内の堂塔など15棟が国の登録有形文化財に登録されています。
ちょうど紅葉まつりが催されており、「映え」ポイントたくさんありました。

紅葉まつり案内


羅漢堂西

 
銀龍閣

 
救世観音大尊像


そして今回ここに決めた最大の目的「未来心の丘」。
彫刻家・抗谷一東氏が設計製作した大理石庭園。白く輝く大小のモニュメントと澄みきった青い空はもはや地中海(行ったことないけど)。美しい景色に日頃の疲れが癒されました。
未来心の丘にはカフェ「クオーレ」があり、こちらのソフトクリームはコーンの部分がラングドシャでできていてとても美味しかったのですが、空腹に負け写真を撮り忘れてしまいました。
運動不足気味のアラフィフ夫婦にはなかなか広い寺院でしたが、入口で貰った子ども向けスタンプラリーとクイズのおかげで寺院内をくまなく回ることができました。スタンプラリーのゴールは、寺院を出て道を挟んだ金剛館(ここでも痛恨の写真撮り忘れ)。
ここで最後のスタンプを押して、賞品の絵葉書をいただきました。

短い紅葉の季節、満喫できました。次は桜の季節に行ってみようと思います。
よろしければ、みなさまもぜひ。
看護部 宮川

2019年11月30日土曜日

第248回 我が家の新しい家族 愛犬「ミミ」

4月に我が家にやって来たパピヨンの子犬「ミミ」の事を書くつもりで写真も時々撮っていたのですが9月にまさかのセラピー犬パピヨン「ミミ」が掲載されびっくり!!
名前も犬種も毛色も同じ!
でも今さら変更する内容が思い付かないので紹介します。



犬を飼うようになったいきさつは、臆病者の小学5年生になる長男が、友達の家のトイプードルに追っかけられ怖かった、と蒼白な顔で帰って来たことからです。
小さな犬にも触ることのできない情けない長男。ずっと犬を飼いたがっていたのに拒否し続けた私ですが、長男に「免疫を付けるためにも飼ってくれ!」と言われたので仕方なく飼うことに。
我が家にやってきた生後2か月の「ミミ」


でも、あまりに可愛くて私がメロメロになってしまいました。子供より犬を優先しがちな私に次男が怒ることがあったので気を付けつつ・・・。
しかし、消しゴム、鉛筆、風船、恐竜のおもちゃ、ぬいぐるみなど数えきれないくらい、いろんな物を壊されました。いつか「ミミ」の腸がおかしくならないか不安になるくらい何でもかじり、食べてウンチに出てくる有り様。心配しつつも現在9か月の「ミミ」



朝晩の散歩でご近所に何人も友達が出来ました。今まで話をしたこともなかったおばあちゃんともすっかり仲良しで家の前を通ればおばあちゃんの飼い犬が気づき鳴くのでおばあちゃんはわざわざ抱っこして出て来てくれます。



まだまだおてんばで落ち着きが無く、私達が長時間放置した時は腹いせのようにトイレ以外の所でオシッコする「ミミ」ですが、長男は余所の犬にも触れるようになったし、近所に犬友達は出来たし、私のトイレまで付いてくる甘えん坊に毎日癒され飼って良かったと実感しています。

検査室 加納

2019年11月20日水曜日

第247回 対馬

6年ぶりに帰省してきました。
対馬です。どこにあるかわかりますか?
九州の北にある、朝鮮半島に近い島です。
6年ぶりだったので、なんとなく帰るまでは気が重かったのですが、みんな優しく迎えてくれました。

まさかのプロペラ機でした。

さざえを頂きました。

刺身で食べました。

きれいな海
日本の渚、百選。三宇田浜海岸です。


対馬では、はちみつを採ってる家庭が多く、実家でも採ってました。

そして採れたのがこれです。


対馬の最南端の海岸、豆酘です。
ここでまさかの、スマホが韓国の通信になってしまいました。日本なのに。。。

4泊5日の対馬でしたが、高校時代の友人ともたくさん食べて飲んで話をすることができました。
観光もできてとても有意義な帰省となりました。
両親も元気です。
また近いうちに帰ろうと思いました。
看護部 金子

2019年10月30日水曜日

第246回 秋といえば

10月も半ばに入り、秋から冬へとなるにつれだんだんと寒さが増してきました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
残すところ今年もあと2ヶ月程度となり、一年の早さが身に染みます。

さて、秋といえば、食欲の秋!!
旬の美味しい食べ物をついつい食べ過ぎてしまいます。笑

僕は、海釣りが趣味で、しょっちゅう釣りに行くのですが、秋は魚も脂が乗って非常に美味しくなる時期です。
思いつくだけでも、イカ、タコ、カワハギ 、タチウオ 、サワラなど美味しい魚がたくさん頭に浮かんできます。


じゃーーーーん!!

これは、先日島根県浜田市で釣ったアコウというお魚です!
これだけ釣れるのも珍しいので、地元の釣具屋に写真を撮ってもらいました!!
アコウは、煮付け、刺身、味噌汁と、なんでも美味しく食べれる魚です。


僕が好きな釣り方は、エサを使用せず、エサとなる魚を似せて作った擬似餌を使って魚を釣る釣り方です。
ほんの一部ですが…
釣る魚によって、擬似餌の種類を変えたり、バリエーションがたくさんあるので、揃えだすとキリがないのですが、色々使い分けて使用しています。

釣り場は他にも、愛媛の来島海峡、尾道市向島、三原市、山口県周南市、などへ釣りに出かけました。

鯛や、カサゴ、ハマチ、タコなども釣れました。

釣った魚は自分達で、捌いて食べる。
ウロコをとって、3枚におろして、あまり上手にできませんが…笑笑
釣りも料理も上達出来る様に頑張っています!!


以上、最近の釣りでの出来事でした!!

釣りはとても楽しいので皆さんも是非、ライフジャケットを着て、安全に、足場に気をつけて釣りを楽しんでみてください!!

また、インフルエンザも徐々に増えていますので体調管理に気をつけてください。
では、また次回!!

医療機器管理室 花田

2019年10月20日日曜日

第245回 秋の夜長

10月になり、日が暮れるのも早くなってきました。

少し寂しいような、感傷的な季節ですね。
秋は食べ物や読書、スポーツを満喫できる時期ですね。
特に今は、4年に1度のスポーツ、ラグビー WORLD CUPが開催中です。

私は、全くのスポーツ音痴で、サッカーのルールもよく解りません。
そんな私がラグビーのルールなど分かるはずも無く・・・。
しかしドラマの「ノーサイドゲーム」で、ラグビーが楽しいスポーツなんだということが何となく分かり、TVで本物のラグビーを観て更にその感動が沸いてきました。
15人全員が満身創痍でゲームを行う姿は、本当に素晴らしいです。

話は少し変わり、ドラマの「ノーサイドゲーム」では主演の大泉洋さんを始め、共演者の熱演がとっても素晴らしかったです。
何度もピンチになりながらもチャンスにするなどチームワークを大事にし、信頼関係を築いていくことの大切さもドラマから学んだ気がしました。
まさに病院で働いている自分にも同じことが言えるな、と感じています。

今回「秋の夜長」というタイトルをつけましたが、私はドラマで夜長を楽しんでします。
特に、お隣の国の韓国や中国のドラマにはまっています。
日本に比べ、30話以上の作品もざらにあり、見終えるまで本当に根気が必要です。
ストーリーもある意味パターン化しているのですが、あのパターンがなぜか癖になりはまっていくのです。
そして、ついつい夜更かしになります。



これからますます夜長となっていきますが、苦手な運動も少しは行いながら充実した秋を過ごして行きたいと思います。
看護部 村田

2019年9月30日月曜日

第244回 氷川丸について

今回初めての投稿になります。
何を書こうかと迷いながら過去の写真を振り返っていると
以前、リフレッシュ休暇を利用して行った横浜・鎌倉旅行の写真が出てきたので
その時のことを書きたいと思います。
弟が横浜へ転勤になったので、弟がいる間に横浜へ遊びに行ってみよう!
というわけで、母と2人で行ってきました。

鎌倉の大仏、鶴岡八幡宮、横浜中華街…など、人気の観光地に行ってきたのですが、
なかでも印象に残ったのが、中華街近くの山下公園に係留されている【氷川丸】という船です。


氷川丸は、国の重要文化財に指定されており、1930年に日本郵船が竣工させた貨客船です。
始まりは、北米航路シアトル線として多くの著名人が乗船し、太平洋戦争時代では病院船、戦後は復員兵の輸送船として、その後はシアトル線として復帰し、1960年の最終航海まで、多くの人々を乗せた、とても歴史ある船です。

病院船時代は船体を白色に塗り替えられ、側面に緑色のライン、赤十字のマークも塗装され、戦地で負傷した人を収容して、治療や検査をしたり、防疫、軍艦や戦地へ医療品を運んだり、亡くなられた方の火葬等…と様々な役割を果たしてきたそうです。


病院船時代の模型も展示されていました。

 ちょうど見学した時期に病院船時代のパネル展が開催されていたので、
検査室・X線室、手術室…など当時の貴重な写真を見ることが出来ました。


次は客室の写真

窓の下にきれいに折られた毛布が見えると思いますが、これは、給仕の方が、毛布を花や植物に見立てて折りたたんだ「飾り毛布」というもので、乗客にとても喜ばれたそうです。
私は普段、船に乗ることがないので、この飾り毛布のことは初めて知りましたが、現在でも受け継がれているそうなので、見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


一等特別室

チャップリンなど様々な著名人が利用されたとのこと。ここにも飾り毛布がありますね。


そして最後は船の心臓部とも言える、機関室。


ディーゼル発電機も当時のまま見ることが出来ます。
 


写真を見ていただくと分かるように、内部はとても複雑な造りになっており、
「あの時代にこれだけの船を作り上げるなんて…すごいなぁ」と、ただただ圧倒されるばかり。
そして、波乱の時代を駆け抜けた氷川丸にも、込み上げてくるものがありました。

載せている写真以外にも船内には操舵室や船長室、社交室、モールス信号の体験が出来たり…と、興味深いものが沢山あります。
入場料300円なので、横浜に遊びに行かれた際には、是非、行ってみて下さい。
とても見応えがありますよ。

最後に…
宿泊したホテルのあるランドマークタワーからの夜景をどうぞ。
  

医事課 瀬尾

2019年9月20日金曜日

第243回 我が家のセラピー犬(今回で3回目の投稿になります)

我が家には今年の11月で13歳になる愛犬がいます。(人間年齢では68歳)
犬種はパピヨン。7歳を過ぎると「シニア犬」と言われ、最近では、白髪が混じり、大好きな散歩とドライブ以外は、寝ている時間が増えてきました。



今年も「人気犬種ランキング2019年」が発表されています。
ランキング1位は10連覇の「トイ・プードル」。2位は「チワワ」。3位は「体重10キロ未満のMIX犬」で「チワプー(チワワ×トイ・プードル)」や「マルチー(マルチーズ×チワワ)」。いわゆる雑種ではなく、人気犬種同士のハーフです。やはり小型犬が圧倒的人気です。残念ながら「パピヨン」は、18位でした。
パピヨンとは、フランス語で「蝶」という意味です。その名のとおり蝶が羽を広げたように、大きくて美しい飾り毛のある耳が最大の特徴です。
丸い頭に離れてついた大きな立ち耳。ビー玉をはめ込んだようなつぶらな黒い瞳と真っ黒な鼻。どこかチワワに似ていているので、たまにチワワ(ロングコート)に間違われることもあります。



「Dogs Are man’s best Friends」(犬は人の最良の友)と言われ、人間の気持ちを理解する能力を非常に高いレベルで持ち合わせているとか。そして、犬とお互いに見つめ合うことで愛情ホルモンが出ると研究でわかっています。そのホルモンは“オキシトシン”という母子の絆を形成するホルモンで、心を癒したり、体の痛みを和らげたりする働きがあります。

傍にいて日々の疲れた心を癒してくれています。(*^_^*)

だんだんと伸びている犬の寿命ですが、犬の寿命が人間よりずっと短い分、老いも早くやってきます。なるべく早く老化のサインに気付いて、状況に合ったケアをしてあげ、一日でも長く元気で傍にいて欲しいと願うばかりです。

 看護部 前原


2019年8月30日金曜日

第242回 とある光景

前々回さまざまな年代の栄養管理室で女子会をした話の続きで、平均年齢が少しアップした女子会(おば会)に出た話を、少しお話しましょう。

栄養管理室には、老若男女17名の従業員が働いています。
ある日の一コマで、どうでもいい話なのですが、テーマは、「ガーデン=庭」についてでした。
17人もいれば様々な庭があります。





チュウさん:
「梅雨入り前に草取りをした庭が、今は雑草で大変なことになっている。草取ったら腰が痛とうていけん。草取りしたら次の日動けんわー。今せまーで!!植木の剪定を年に2回しているけど1回でいいかなぁ」

まーさん:
「右隣のうちは、バラスを入れてすごくきれいなんよ。左隣のうちは、ガーデニングがしてあって綺麗なんよぉ。なんでーかなぁ我が家は、草ボーボーで貧素なんよ」

オータムさん:
「おじいちゃんが品評会ぐらい植木を植えていたんだけど嫁は、手出しが出来ないの。私の代になったら洋風の庭園にする予定。ふ・ふ・ふ」

みみずさん:
「母がするミニ菜園にトマト・ゴーヤ・胡瓜がなっているよ。私はせんよ。食べるだけ。言ったらひどいめにあっちゃうわぁ。でも隣が竹やぶなので竹が生えて大変!!!」


きっちゃん:
「金魚すくいの金魚が庭の池に入れていたらすごくおおきくなり30cmになったのよ。育てれば大きくなるものです。」
「おーーーーすごい!!!」

こんさん:
「うちゃぁ庭はひろいでぇ。玉ねぎや夏みかん今年はチョロギを植えるよ。がはははははぁ」
ひょっとしては・た・け?

ごうこんさん:
「私はね、ネコの額ほどの庭だけど、今度は何を植えようかと楽しみに植物の本で選ぶのよ。土いじり楽しいのよ。」
すごく手入れしてある様子が伺えます。

ふくさん:
「まぁねぇ。落ち葉が庭へ落ちて大変だわ。でもいいの庭の手入れはお父さんの役目じゃけー」
まめな旦那さまでいいなぁ。

ホットさん:
「草は生えんし不審者が入ると音が出るのでいいよと庭にバラスをひいたが、音がうるさいし地面が出て薄くなってしまうのよ。最悪庭の隅にだけ犬がやってきて臭くて草がばっちり生えるの。だまされたぁ」

・・・などと話はつきません。
わいわいと備後弁でのコミュニケーションをとっています。
皆さんが口にすることは「草ボーボー、今は忙しいけど・・・・」
私は考えた。きっとみんな謙遜しているに違いない。

ついでに「庭」を調べてみたら納得した。
庭とは、敷地のうち、お金が足りなくて建物が建てられなかった部分のことを言うらしい。だから、お金が足りなかったと思われないために、敷地が広すぎて庭にするしかなかった、小さくてもいいから庭が欲しかったなどと主張し、家庭菜園やイギリス式庭園などを造るんだって。
栄養管理室 女子会

2019年8月20日火曜日

第241回 聖地しまなみ街道

今年も暑い夏がやってきました。
夏といえばサイクリングですが、僕はいつからか年に2~3回はしまなみ海道をサイクリングで渡っています。
ご存知の人も多いと思いますが、しまなみサイクリングは尾道から今治を結ぶしまなみ海道を自転車で走るというものですが、最短のコースでも80kmあります。80kmというのは、普段あんまり自転車に乗らない人だと大体8時間程度はかかります。
僕は、しまなみサイクリングを毎年、息子と娘、甥っ子と姪っ子を連れて走ります。生口島からスタートして今治まで50km、今治で一泊して生口島まで50kmと二日間で100kmのコースを走っています。大体、片道が休憩も入れると6時間程度かかる道のりですが子供達には丁度いいみたいです。
最初は子供の体力作りと思って始めたしまなみサイクリングも、今では立派な年間行事になっています。




しまなみサイクリングは思った以上に坂が多く、登り坂と下り坂の繰り返しです。一つの坂を上りきるだけで汗だくになります。なぜこんなにしんどいことをするのか?と思う人もいるかと思いますが、僕もなぜこんな、しんどいことをしているのか良く分かりません(笑)。
ただ、下り坂は気持ちいいです!
一番気持ちいい瞬間は長い下り坂をノーブレーキで下っている時です。スピード感と身体に当たる風が凄く気持ちいいです。
当然ですが、短い登り坂では下り坂も短く、長い登り坂では下り坂も長いです。これが実に人生そのものだと感じています。どんなにしんどく、苦しいことがあっても頑張って上りきれば、その後必ず、楽しい瞬間や気持ちいい瞬間が待っています。その登り坂がしんどければしんどいほど、その後の達成感・充実感は大きくなると思います。


これは僕の持論ですが、人生は楽しいことばかりではダメだと思っています。楽なことに慣れてしまうとそれが当たり前になり、うれしいことや楽しいことがあまり感じられなくなります。坂と同じでしんどいことや苦しいことがあるからこそ、うれしいことや楽しいことが大きく感じられると思います。
僕が思うに、人生は登り坂と下り坂を繰り返しながら最終的には平地に帰ってくると思っています。登り坂と下り坂の量はプラスマイナスゼロです。苦しいことや悲しいことが多ければ多いほど、うれしいことや楽しいことも多くなるはずです。

しまなみサイクリングをしていると、体力作りや自然に触れる以外にこういったことも考え、気付かせてくれます。なので、体力作りや自然に触れたい人だけでなく、人生に行き詰まりを感じている人も、しまなみサイクリングをしてみてはどうでしょうか。
看護部 安部雅