2019年8月30日金曜日

第242回 とある光景

前々回さまざまな年代の栄養管理室で女子会をした話の続きで、平均年齢が少しアップした女子会(おば会)に出た話を、少しお話しましょう。

栄養管理室には、老若男女17名の従業員が働いています。
ある日の一コマで、どうでもいい話なのですが、テーマは、「ガーデン=庭」についてでした。
17人もいれば様々な庭があります。





チュウさん:
「梅雨入り前に草取りをした庭が、今は雑草で大変なことになっている。草取ったら腰が痛とうていけん。草取りしたら次の日動けんわー。今せまーで!!植木の剪定を年に2回しているけど1回でいいかなぁ」

まーさん:
「右隣のうちは、バラスを入れてすごくきれいなんよ。左隣のうちは、ガーデニングがしてあって綺麗なんよぉ。なんでーかなぁ我が家は、草ボーボーで貧素なんよ」

オータムさん:
「おじいちゃんが品評会ぐらい植木を植えていたんだけど嫁は、手出しが出来ないの。私の代になったら洋風の庭園にする予定。ふ・ふ・ふ」

みみずさん:
「母がするミニ菜園にトマト・ゴーヤ・胡瓜がなっているよ。私はせんよ。食べるだけ。言ったらひどいめにあっちゃうわぁ。でも隣が竹やぶなので竹が生えて大変!!!」


きっちゃん:
「金魚すくいの金魚が庭の池に入れていたらすごくおおきくなり30cmになったのよ。育てれば大きくなるものです。」
「おーーーーすごい!!!」

こんさん:
「うちゃぁ庭はひろいでぇ。玉ねぎや夏みかん今年はチョロギを植えるよ。がはははははぁ」
ひょっとしては・た・け?

ごうこんさん:
「私はね、ネコの額ほどの庭だけど、今度は何を植えようかと楽しみに植物の本で選ぶのよ。土いじり楽しいのよ。」
すごく手入れしてある様子が伺えます。

ふくさん:
「まぁねぇ。落ち葉が庭へ落ちて大変だわ。でもいいの庭の手入れはお父さんの役目じゃけー」
まめな旦那さまでいいなぁ。

ホットさん:
「草は生えんし不審者が入ると音が出るのでいいよと庭にバラスをひいたが、音がうるさいし地面が出て薄くなってしまうのよ。最悪庭の隅にだけ犬がやってきて臭くて草がばっちり生えるの。だまされたぁ」

・・・などと話はつきません。
わいわいと備後弁でのコミュニケーションをとっています。
皆さんが口にすることは「草ボーボー、今は忙しいけど・・・・」
私は考えた。きっとみんな謙遜しているに違いない。

ついでに「庭」を調べてみたら納得した。
庭とは、敷地のうち、お金が足りなくて建物が建てられなかった部分のことを言うらしい。だから、お金が足りなかったと思われないために、敷地が広すぎて庭にするしかなかった、小さくてもいいから庭が欲しかったなどと主張し、家庭菜園やイギリス式庭園などを造るんだって。
栄養管理室 女子会

2019年8月20日火曜日

第241回 聖地しまなみ街道

今年も暑い夏がやってきました。
夏といえばサイクリングですが、僕はいつからか年に2~3回はしまなみ海道をサイクリングで渡っています。
ご存知の人も多いと思いますが、しまなみサイクリングは尾道から今治を結ぶしまなみ海道を自転車で走るというものですが、最短のコースでも80kmあります。80kmというのは、普段あんまり自転車に乗らない人だと大体8時間程度はかかります。
僕は、しまなみサイクリングを毎年、息子と娘、甥っ子と姪っ子を連れて走ります。生口島からスタートして今治まで50km、今治で一泊して生口島まで50kmと二日間で100kmのコースを走っています。大体、片道が休憩も入れると6時間程度かかる道のりですが子供達には丁度いいみたいです。
最初は子供の体力作りと思って始めたしまなみサイクリングも、今では立派な年間行事になっています。




しまなみサイクリングは思った以上に坂が多く、登り坂と下り坂の繰り返しです。一つの坂を上りきるだけで汗だくになります。なぜこんなにしんどいことをするのか?と思う人もいるかと思いますが、僕もなぜこんな、しんどいことをしているのか良く分かりません(笑)。
ただ、下り坂は気持ちいいです!
一番気持ちいい瞬間は長い下り坂をノーブレーキで下っている時です。スピード感と身体に当たる風が凄く気持ちいいです。
当然ですが、短い登り坂では下り坂も短く、長い登り坂では下り坂も長いです。これが実に人生そのものだと感じています。どんなにしんどく、苦しいことがあっても頑張って上りきれば、その後必ず、楽しい瞬間や気持ちいい瞬間が待っています。その登り坂がしんどければしんどいほど、その後の達成感・充実感は大きくなると思います。


これは僕の持論ですが、人生は楽しいことばかりではダメだと思っています。楽なことに慣れてしまうとそれが当たり前になり、うれしいことや楽しいことがあまり感じられなくなります。坂と同じでしんどいことや苦しいことがあるからこそ、うれしいことや楽しいことが大きく感じられると思います。
僕が思うに、人生は登り坂と下り坂を繰り返しながら最終的には平地に帰ってくると思っています。登り坂と下り坂の量はプラスマイナスゼロです。苦しいことや悲しいことが多ければ多いほど、うれしいことや楽しいことも多くなるはずです。

しまなみサイクリングをしていると、体力作りや自然に触れる以外にこういったことも考え、気付かせてくれます。なので、体力作りや自然に触れたい人だけでなく、人生に行き詰まりを感じている人も、しまなみサイクリングをしてみてはどうでしょうか。
看護部 安部雅