2013年5月30日木曜日

第42回 「鳥取砂丘へ」

先日、家族で鳥取砂丘へ行ってきました。

仕事と家事に追われる日々から少し離れて自然の癒しを求めに…


さすが晴れ家族(笑)、天気は晴れ。
早朝の生活感のない空気、気持ちのいい青空に眠気もふっとび子どもたちは(大人たちも…)大はしゃぎ!

長距離のドライブも、道中立ち寄るサービスエリアや初めて見る景色のおかげか思ったほど疲れることもなく、途中事故渋滞に巻き込まれるというハプニングもありながらも、お昼前には無事鳥取砂丘に到着。

ゴールデンウィークということもあり、砂丘の駐車場は満車。
少し離れた駐車場に停めて少し歩いて砂丘へ。
おそらく20数年ぶりの鳥取砂丘は、記憶の中のそれよりも随分きれいになっていて、月日の流れを感じました。

現地に到着するまで、子どもたちはどうも鳥取砂丘をちょっと大きめの砂場だと思っていたらしく、初めて見る一面に広がる砂丘に大興奮!!


さっそく裸足になり目の前にそそり立つ砂丘へ。

無謀にも一番急な斜面を選びいざスタート!

さすが若者…丘のてっぺんに一番乗りしたのは6歳の甥っ子でした。

心臓が飛び出るかと思うほどの急斜面を登り切り、やっと登りきったその先に広がるのは雄大な日本海。瀬戸内育ちの私たちにはどこまでも続く水平線はとても新鮮で感動的で、せっかく登ってきた砂丘を再び登らなくてはならないという現実などすっかり忘れ、今度は登ってきた方とは逆側へ急いで波うち際までかけおりていました。

時がたつのも忘れて、たまに寄せてくる大波に素足を濡らしながら、海の水の冷たさを心地よく感じ、まさに大自然に心癒されたひと時でした。

なにげない生活の中にあっても、家族みんなでこうして一緒に出掛けることのできる幸せ…こういうささやかな幸せがいつまでも続くことを願いながら、帰りの車の中ではもう次の旅の行先で盛り上がっていました。

放射線室  前原 

2013年5月20日月曜日

第41回 「ダイエットを兼ねた介護予防」

運動なんて面倒で疲れるので、夫に一緒に歩こうと誘われても断っていました。(夫は10㎞以上歩いて半日帰ってきません。それに歩くのが早すぎてついていけないのです)

夜勤中での夜中の間食や、仕事を終えての解放感からの夕食はドカ食いで、最近晩酌も日常となり、どんどん中年太りを加速させてきました。

そんな時、子供の同級生のお母さんから、

「近所にフィットネスクラブができたから行ってみよう!」

と誘われました。
年配の方が多いと聞いていたので、入会する気もなく気軽なつもりで見学に行くと、色々な油圧式のマシーンと、足踏み台を交互に並べてあり私にもできそうな運動でした。

「こんな運動の仕方があるんだ」

と物珍しい気持ちで見ていたら店長さんから声をかけて頂き、すぐその気になる性格のため入会してしまいました。

それからというもの月に何回通っても同じ料金なので、”行かなきゃもったいない根性”で時間があれば通っています。1回30分の短時間でできることや買い物がてら寄れる場所にあることや、通勤路の途中にあることが魅力で通い続けられる理由です。

入会して地道に通って痩せて当然と思われますが、私の場合は見た目ではよくわかりません。
ただ現状維持で太らなくなりました。痩せたという話はメンバーの方からよく聞くのですが、数人からも太らなくなったと私と同じ意見を聞きました。姿勢が良くなったとか、腰の曲がったおばあちゃんが、ちょっと姿勢よくなったかもと、何かしら成果は出ていると実感しています。
私の場合は痩せるためには、キツイ食事制限が必要なのだと思います。普段のドカ食いの食生活は続いているので効果は『あり』だと思います。

だから、ちょっとくらい暴飲暴食しても私は運動しているから大丈夫という気持ちがあります。(それがダメなのでしょう。)

また昨年の訪問看護の研修中に講師の先生から、私の通うフィットネスクラブが高齢者の介護予防の協力店となっていると聞き、年配の方が多いのと一人一人に合わせた運動ができるので納得と思いました。

最近、『ロコモ』と言われる言葉をよく耳にします。『ロコモティブ』は機関車、移動という意味ですが、医学的には、関節、骨、筋肉などの運動器を意味します。運動器が衰え段差で転倒して骨折する人がいますが、特にひざ痛、腰痛症、骨粗鬆症の人は要注意で、筋肉をつけるという意味でこの運動方法は理に叶っていると思います。

今後、私も年を重ねて簡単に転倒しない足腰や寝たきりにならないために、超高齢者になっても自分の事は自分でできる身体作りを今からしていきたいと思っています。


看護主任  佐藤

2013年5月10日金曜日

第40回 「大腸がん検診について」

2007年度厚生労働省人口動態統計によると、がんで亡くなる人は年間33万6290人で全死亡者の3人に1人を占めるとされています。

私は、寺岡記念病院で内視鏡業務を中心に日常診療を行なっております。
便秘、腹部膨満や貧血などを訴えて受診され、大腸がんと診断される患者さんも少なくありません。

今回は、大腸がんに関して検診という側面から考えてみたいと思います。

結腸及び直腸がんを合わせた大腸がんは、部位別がん罹患率及び死亡率ともに、第二位(前者2007年 後者2011年集計)を占めております。しかし、大腸がんは早い段階で治癒した場合、5年生存率は90%以上と、治癒も可能ながんの1つとされています。検診による早期診断は重要と言えるでしょう。

現在大腸がん検診(老人保健法に基づく市町村健診)は、スクリーニング検査(一次検査)として免疫学的便潜血反応(二日法)、異常が認められた場合、精密検査(二次検査)として下部消化管内視鏡検査が行われるのが一般的です。 

免疫学的便潜血反応は、便を検体とする非侵襲的(身体に負担のない)かつ簡便な検査です。40歳以上の人が便潜血検査による検診を毎年受けることで、大腸がんによる死亡確率を60%程度減らすことが証明されています。
しかし、国民生活基礎調査によるとスクリーニング検査受診率は、男性28.1% 女性23.9%と低く、他のがん検診と比べても低い傾向が指摘されています(2010年)。
広島県でのスクリーニング検査受診率は、県全体では17.6% 特に福山市17.0% 府中市11.7%(2011年)と全国平均を下回っているのが現状です。 

大腸がん検診精密検査も非受診により、大腸がんによる死亡の危険率が4~5倍になることが証明されております。しかし、日本対がん協会が2005年に全国支部で行った大腸がん検診の結果では、スクリーニング検査受診者数は212万1425人、うち精密検査が必要と判定された人は13万1247人(要精検率6.2%)、この中で精密検査を実際に受診した人は8万7479人(精検受診率67.6%)と有用性が証明されているにもかかわらずその受診率の低さが指摘されています。 

2011年度当院で行われた大腸がん検診の結果を提示します。

スクリーニング検査受診者は604人。うち精密検査が必要とされた人は32名(要精検率5.3%)、このうち実際精密検査を受けられた人は4人(精検受診率12.5%)と全国検査と比べ精検受診率は約1/5とかなり少ない結果でした。 

がん検診精密検査を受診しない理由として内閣府調査によると、健康状態に自信があり必要性を感じないから 心配な時はいつでも医療機関を受診できるなど無症状であることが前提となる理由が挙げられています(2006年)。症状が出てから診断される場合、治療内容の侵襲(身体への負担)度が高くなる場合が多く、予後が危険になる場合も考えられます。 

加えて大腸がん精密検査受診率低値の理由として、検査の特異性(直腸~結腸の内視鏡検査)、前処置(腸管洗浄)に時間を要することや煩雑さもあると思われます。また以前、内視鏡検査でしんどい思いをされたことを理由とされる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、下部消化管内視鏡検査は大腸がんの前がん病変の1つとされる腺腫の発見や治療も可能であり大腸がん予防という点においても重要であります。
近年は問診により被験者により適した前処置の工夫も可能となってきています。また内視鏡や機器の進歩などめざましく、以前と比べ苦痛のなく短時間に下部消化管内視鏡検査を受けていただくことも可能となってきています。 

検診対象者には検診の意義を理解していただき、まずスクリーニング検査を受けていただく。
医師のみでなく検診業務関係者も検診の意義をよく理解した上で単なる検査の提供だけでなく、被験者の立場に即したamenityや説明の提供を行う。被験者の皆様に安心感や満足感のある検診を受けていただくには、このような検者、被験者間の相互理解が必要でないかと考えています。

参照サイト

http://www.daichougan.info/
大腸がん情報サイト

http://ganjoho.jp/public/index.html
国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス

内科 河野

2013年5月2日木曜日

第39回 「ひろしま菓子博2013に行ってきました!」

第26回全国菓子大博覧会・広島が4月19日(金)~5月12日(日)まで開催されると聞いて、4月21日(日)に早速行って来ました。

当日は、風の強い曇り空にも関わらず、開催3日目ということもあり、広大な会場に40,700人が来場し、すごい人で賑わっていました。

人気のパビリオンは長蛇の列でなんと120分待ち・・・
その時点で

「とんでもない所に来てしまった・・・」

と心が折られてしまいました。

しかし、それにもめげず、全国お菓子めぐり館でお菓子を見て歩いたり、お菓子のテーマ館にて広島県内の和・洋菓子職人が、約1年間かけて制作した15分の1スケールの工芸菓子「嚴島神社」を見たりして来ました。
紅葉まんじゅうだけでも、40種類以上あるそうです。(ビックリ!!)

あと、お昼は人が多すぎて、菓子博なのに会場の外でパンを買って食べました。

これがほんとの菓子パンです(笑)

また、その日は7時間でなんと歩数2万歩!!
博覧会ってそんなに歩くものなんですね・・・ 

結果的には人が多すぎて、菓子博に行ったにも関わらずお菓子もあまり食べれず、買えず、というなんともほろ苦い思い出となりましたが、私にとっては生まれて初めての博覧会だったので、何もかもが新鮮で貴重な経験でした。

ちなみに4月28日に行った知り合いは、51,000人と混雑はしていたけれど、食べ切れないぐらいの試食が出来て良かったと話され、私に紅葉まんじゅう1つくれました。やっと菓子博のお菓子が食べれて良かったです。展示誘導など改善されているようですので、まだ行っていない方は更に楽しめるかもしれません。

あと、さすがに広島までは行けないという方も、府中市出口町302-2にある精進堂という和菓子屋さんには、前回広島菓子博(92年前)で金賞に輝き、天皇陛下にも献上された百合羊羹があるそうなので近場で菓子博の醍醐味を味わうことも出来るようです。

私も今度こそは自分で食べに行きたいと思います。 

リハビリ室 副室長 田中(理学療法士)