2014年3月10日月曜日

第69回 「電車通勤」

昨年の4月から寺岡記念病院に勤務しているが、初めての電車通勤である。

嫁さんが寒がりなので少しでも南に住みたいという希望と、僕が電車通いがしたいという希望が一致して福山に住むこととなった。

前の職場では車で通勤していたが、通勤ラッシュで疲れるうえに寝不足のときは大変だった。時々嫁さんに運転してもらって僕は寝ていることもあったが、見返りが高くつくのが難点だった。

電車通いにすることで、眠いときには眠っていればいいし、眠くなければ読書ができる、見返りのために小遣いを減らさなくてすむし、なにより自分一人の時間が作れることがうれしかった。

しかし欠点もある。

一つは、時間通り出発するので少し遅れても待ってくれないことである。
かっこ悪い話だが、先日もまだ時間があると思ってプラットホームの自動販売機でコーヒーを買って、ドアの開ボタンを押したのだが開かない、おかしいなと思ったら電車が動き出しておいて行かれてしまった。腕時計が30秒ほど遅れていたようだった。

もう一つの欠点は便数が少ないことである。
7時台は15分と45分しかない。15分は通学する学生が非常に多く、座れないことがあり疲れが溜まっているときには非常につらい。また女子学生が多いときには変な冤罪に巻き込まれないように気を使う。7:45は座れるのだが、病院に着くと就労時間ぎりぎりになってしまう。その間の便があれば丁度いいのだが非常に残念である。

もう一つ電車で困ることは、眠ってしまった時どの辺りを走っているのかわからなくなることである。景色で大分わかるようになってきたが、冬場は窓がくもっているので乗り過ごしていないか非常に心配になる。戸手駅と上戸手駅は非常に似ていて、気が付いたら駅に着いていたときにはドキドキしてしまう。目はしっかり覚めるが、朝から体にはよくないように思う。

大体乗る車両が決まってきてあまり変わり映えのない毎日になってきたが、乗り遅れたと思ったら山陽本線の連絡のため待ってくれていたりとか、逆に先日は大雪のために竹藪が線路側に倒れこんだため大分待たされたりとかしながら、なんだかんだと電車通勤を楽しんでいるのである。


外科医長 花畑