2020年4月20日月曜日

第257回 蜂騒動

私が住む地は山里で、嫁いでから徐々に人口が減り限界集落となっています。
家のまわりは動物や虫達のかっこうの住家となり、自宅の上は石垣と急斜面になっていて、猪が掘り返すことが多く、農作物もネットなどで囲わないと食べられなくなりました。

ここからは蜂の話しです。
まだ主人の母が元気だった頃、斜面の草刈をしていて蜂に頭を刺されたことがあります。
よく観察をすると、土の中に巣穴があるらしく、スズメ蜂が出入りをしているのが見受けられました。
草刈もできない、これは蜂退治をしないといけないと思い、薬局で煙の出る殺虫剤を買ってきて、殺虫剤を竹竿の先にガムテープでくくりつけ、煙を出して巣穴にかぶせて直ぐに家の中へ逃げ帰り、戸を閉めました。
窓ガラスに蜂がパンパンと当たり、外は凄いことになっているだろという予測がつきました。
1時間程して外に出てみると、あたり一面スズメ蜂だらけで、何百もの蜂がまだピクピクとしている状態で、ほうきでかき集めました。
テレビでよくしている蜂退治をしましたが、薬剤の臭いがするのか、そこには二度と巣を作ることはありませんでした。


これ以外にも我が家の大屋根の軒下には、毎年スズメ蜂が巣を作ります。
大きいものはバスケットボールの倍ほどもあり、小さい物はバレーボール大で、今も大小の蜂の巣が5個ぶらさがっています。
蜂の巣作りの季節になると、働き蜂達が忙しげに巣から出入りをします。
ある日、農協さんが広報誌を届けに来てくれましたが、蜂達がその人を追いかけ回し、前の道路から敷地に入ることができなかったことがありました。
いくら蜂達が飛び回っていても、家族はそういう経験がありません。
蜂達も我が家の軒下を間借りているのを知ってか知らずか偵察蜂が近寄ってきますが、家主の私達は刺されたことがありません。
軒下の5個の蜂の巣は、その後2個がすずめの巣になり、今は空き家(巣)です。


温かくなり家の前の桜も満開になりました。
田ごしらえが始まりました。
蜂達が忙しく飛び回る季節、今年はどこへ巣を作るのやら。
看護部 有地