2015年8月20日木曜日

第119回 「日本一の「天空の駅」」

前回も書きましたが、私は島根県出身です。
自慢できるものは何もなく、あるとすれば、空気が美味しく、自然がいっぱい!くらいですが・・・
また島根のことを書きます。<m(__)m>

私は、地元の中学校を卒業し、高校は川本町にある川本高等学校(現:県立島根中央高等学校)に入学しました。JR三江線の宇都井駅⇔川本駅まで毎日往復3時間を通学しました。

その宇都井駅・・・実は有名な駅なのです。

宇都井駅は、超が付くほどのローカル路線ですが、地上ではなく無人高架駅です。トンネルとトンネルとの間に駅があり、ホームまでは116段の階段を老若男女、上がらなければたどり着けません。ホームは地上20mの位置にあり、駅の高さとしては日本一!!そのことから、「天空の駅」とも呼ばれました。


また、トイレが、階段下の地上に設置されていますが、行きにゆっくり使用・・・していたら、もちろん乗り遅れます。


宇都井駅が、開業となった1975年8月31日、宇都井地区の住民は大喜びでした。これまで広島県三次市や江津方面への交通手段が難しかったので、夢のような世界となりました。その為、この駅は地域住民が率先して掃除をして、季節の花で飾り、ベンチには座布団が置かれるなど、現在も非常にきれいです。

2012年から毎年11月「INAKAイルミおおなん」というイベントが開催され、宇都井駅がイルミネーションで飾られています。

現在は、通学に使用する学生も少なくなり、1日平均乗車人数は1~2人と聞きます。しかし、私の地域、宇都井にとってはなくてはならない駅です。

なにもないところですが、これから鮎が美味しく、この暑い夏も涼しい島根。

この夏、やまなみ街道も良いですが、下道でゆっくり島根へお越しください。

看護師長 永久(本館4階)