2012年12月29日土曜日

第27回 「水族館とジャングル化計画」

寺岡記念病院に勤務してから数年はゴルフに夢中でしたが、日々の忙しさの中で大好きなゴルフからもいつの間にか遠ざかってしまい、趣味と言える事が何もない状態がここ数年続いていた私ですが、最近新たな趣味を楽しんでいます。それはアクアリウムとガーデニングです。

アクアリウムやガーデニングという言葉を使うと聞こえもよく、すごい事をしているような感じがしますが、実際は素人がやってる観賞魚の飼育と庭づくりです。
ある日、園芸用品を買いに行ったホームセンターにあるペットコーナーで、たまたま目にした「観賞魚には、人を癒す効果があります。」というパンフレット。もともと水族館好きであった事もあり、思い切って飼育用具一式を買ってしまいました。
後日魚を買いにペットショップへ・・・。淡水魚から海水魚、いろんな色・形をした魚たちがたくさん泳いでいて何を飼ったらいいのか、どのようにして飼っていいのか迷いました。
ペットショップ店員さんに、

「はじめて熱帯魚を飼うのだけど、どんな魚がいいかなぁ?」

と尋ねたところ、その店員さんは

「まだ水もできていないことだし、アカヒレなんかはどう?最初にパイロットフィッシュとして水質の判断にもなるし・・・。」

と薦めてくれました。そこで言われるままにアカヒレを購入。

その後店に行くたびに、コリドラスパンダ、コリドラスアエネウス、コリドラスパレアトゥス、ネオンテトラ、カージナルテトラ、ラミノーズテトラ、ゴールデンプリステラテトラ、ブラックテトラ、アフリカンランプアイ、オトシンクルス、ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ・・・、安売りしている魚や水草・流木などを次々に買っていました。

その結果、気がつけば60cm水槽が3つになり、熱帯魚と一緒の生活が始まっていました。










しかし、水槽が増え、いろんな魚が泳ぎまわって癒されるのとは相反して、定期的な水換え作業はだんだんと大変に・・・。また、冬はヒーターがあるので水温管理はわりと簡単にできるのですが、夏の水温上昇を抑えるのがこれまた大変! 熱帯魚を飼い始めた当初はよく病気にもかかったりしていたので治療用にと小型水槽も別に準備したりと・・・。 人間様より過保護に育てています。

水族館好きの私としては、当初、家に水族館をつくるくらいの勢いでしたが、もうこれ以上水槽を増やすのはムリと悟りました。

ということで、我が家でこれ以上水槽を増やすのは止めたのですが、いまだに止めれないもう1つの趣味(?)。

何も無くだだっ広いだけだった“敷地”に、今では野菜や庭木が増殖中で、空いたスペースをどんどん占領していっています。

休みの日には、ホームセンターや、とある道の駅を回り、時にはインターネットのオークションで庭木を物色しています。つい先日もハナミズキ、ハイノキ、ソヨゴ、イロハモミジを買って植えたばかり。家族からは「ジャングルにするつもり?」「もうこれ以上木を買うのはやめなさい」などと言われながら・・・、でも止めれません。

しかし、当初から何の計画性もなく思いつきのままに植えていったため、統一性に欠け、少々後悔も・・・。

そのうちプロの方に作り直してもらわないといけないかな・・・?

薬剤科 副科長 有木

2012年12月20日木曜日

第26回 「元気の源(休日は?)」

私の休日は、朝から晩まで、家事に追われています。
掃除・買い物・料理など、普段は仕事をしているので、いつもは出来ない事をします。
なのであっと言う間に一日が過ぎてしまいます。

「あ~あ、また明日から仕事か…」

と思いながら、休日は終わります。
子供達が小さい時は色々と子供中心に、子供の行事で忙しくしていましたが、子供たちが自立してしまうと寂しいけど、またそれなりに忙しい…

でも、そんな忙しい中でも楽しみがあります。

平日休暇を取って、お風呂(サウナor岩盤浴)に行く事です。
平日は人も少ないし、特典や割引きも沢山あります。友達もお風呂大好きで、一緒に行きます。
他の病院の看護師さんですが、情報交換にもなるし、お互いに愚痴を言い合ったりして、ストレス解消にもなっています。そしてお昼はビールを飲んで、美味しいご飯を食べて、少し昼寝して…本当に幸せな気分になれます。それが私の唯一の贅沢・楽しみです。

「ぐらんの湯」「湯っ蔵さんわ」「コロナワールド」に今までよく行ってましたが、最近、岩盤浴の充実したおしゃれな所を見つけました。

ラヴィヴァーレです。

引野町にあります。Ravvivareとは、再び生命を与える、元気づける、活気づける、蘇らせると言う意味で、此処に来ると、生き返った様な気がします。美トレ岩盤浴とは、浴室温度&湿度・岩盤温度を下げることで息苦しさや体に掛かる負担を軽減しながら行うストレッチトレーニングとなります。岩盤浴室内で体を動かすことにより、筋力を向上させ身体をスリムに引き締める事を目的とした岩盤ストレッチです。また発汗を促し、ストレス解消や冷え性、肩こりの解消などが期待できます。

でも眠い時や本当に疲れている時は、トレーニングは短めにして、岩盤浴の中で寝ているだけでも良いですよ。

夏は動かなくても汗をかきますが、冬は、少々運動しても、汗が出ません。これからの寒い時こそ、汗をかいて新陳代謝を良くして、お風呂(サウナor岩盤浴)に行って、また、元気に仕事を頑張りたいと思います。

私の元気の源・・・

それは休日に、1日ゆっくり、 まったりする事です。



ぐらんの湯です

看護師長 粟田

2012年12月10日月曜日

第25回 「黒い恋人」


日常業務は多忙ですが、暇を見つけた際の過ごし方について簡単にお話したいと思います。


私の愛車は黒いMAZDA RX-7です。
平成7年式で、走行距離も11万キロを越えました。学生時代はJOMOでバイトもしており、自動車工作は得意なので、簡単な装備なら自分で取り付けます。グラム単位で軽量化された骨格に美しい曲線を持つグラマラスなボディ、ツインターボを装填したロータリーエンジンは、刺すような加速性能と地面に吸い付くようなコーナリング性能を備え、生産から17年経過した今でも私の大切な黒い恋人として日々の通勤を共にしています。

当然短所もあります。驚くほど狭い車内、特にリアトランクは飾りで、ペットボトルは縦に置けません。100円玉をばら撒きながら走るような燃費、夜は限りなくゼロに近い後方視界。あばたもえくぼですけれど。福山は渋滞も少なく、自然の豊かなワインディングロードが多いので、時間を見つけてドライブを楽しんでいます。

13歳からレーシングカートに触れ、中学生の頃からずっと欲しかった、そんな黒い恋人も今月で次のオーナーの元へ旅立っていきます。

次の車は、中古のシルバーのドイツ車ですが、非常にスパルタンな性格で、快適装備はほとんどついていません。強化クラッチにダブルマスフライホール、電子制御もないので、運転も非常に難しいと言われます。また、軽量化のためエアコンすらオプションで、スピーカーも一つしかなく、控えめな見た目とは裏腹に、公道を走るレーシングカーと形容されています。最高速度は時速300㎞を越え、時間があればサーキット場にも持っていきたいところです。



 ピアノを幼少期に習っていたので、余暇があれば自宅でピアノの練習をしています。クラシックピアノはショパンが好きで、ピアニストはリチャードクレイダーマンがお気に入りです。X-JAPANのリーダーYOSHIKIが作曲したピアノ曲集はほぼ全曲持っており、大して上手ではありませんが趣味の一つとして楽しんでいます。特に、without youという曲は美しいピアノのメロディラインに壮大なオーケストラの伴奏が絶妙で、私の中で最高の曲の一つ、お勧めです。

脳神経外科 北川

2012年11月30日金曜日

第24回 「絶対勝つぞカープ!カープパフォーマンス席の応援」

今年のプロ野球も巨人の優勝で幕を閉じてしまいました。

あんなにカープを応援したというに9月の大失速で4位、CS(クライマックスシリーズ)には一歩届かなかった。

昨年から息子がカープ、カープと言うようになって、球場へ足を運ぶようになり行けば負ける、また行けば負ける・・・。そんな日々が続いていました。病院に就職してからも勝った事がなく全敗でありました。

2011年我が家の最終戦、外野レフト席で観戦していました。まさかまさかの1-0で勝利。“よかった、よかった、勝った試合を見せることができた”と思っていたら息子が一言、「なんで、あそこじゃないの?」あそことは・・・パフォーマンス席だったのです。

今年から観戦するときはパフォーマンス席になり、トランペットに合わせて応援バットを叩き、手を伸ばし、立ったり座ったり(スクワット応援)大忙し。

野球をゆっくり見ていられない。嫌だ、席を離れたい、でも子供たちは楽しそう!ここで見るしかない・・・。

カープが得点すると

「♪宮島さんの神主が~おみくじ引いて申すには~今日もカープは勝―ち勝―ち勝ち勝ち!万歳、万歳、万歳!」

なんだ?なんなんだ!! これは楽しい(笑)

隣の客とも応援バットで祝福する。段々、止められなくなってくる。早く得点しないかと思う。ニックが2ランホームランを打ち、また宮島さんを歌う。とっても楽しい!

もう、止められない!カープを応援するというよりも、この応援が好きなのかもしれない。

来シーズンが待ち遠しい とっても!

参考資料 YouTube(2012/8/5 広島カープ対阪神スタメン発表)(宮島さん)

応援団の皆さん みなさんのおかげです!

試合前の団長のご挨拶






























放射線室 副室長 丸田

2012年11月20日火曜日

第23回 「島根の自然のなかで」

私は、島根の自然のなかで育ちました。今は○○町と名前が変わってしまったのですが、小さい時は○○○村と言い、中国山脈の冬は雪深いところです。

「住めば都」という言葉通り、私は○○○村が大好きで、「いい所に生まれたな~」と本気で幸せを感じて大きくなりました。


夏は蚊が多く、母が夜は蚊屋をしてくれました。
蚊屋の中に入ると何か嬉しくなったものです。なんだか、狭く、暗く、秘密基地のような・・・。
毎晩家族とキャンプをしているようなウキウキした気分でした。
私の寝像も相当でしたので(現在もですが・・)朝は身体半分は蚊屋の外でした。(笑)

冬の積雪は小さかった私の背丈まで積り、朝起きると一面真っ白。
父が私の前を学校まで歩いて道をつくってくれました。
小学校1年から3年までは冬場は地域の分校に通います。生徒は多くても6~7人。
同級生は3人でした。みんなでこたつで勉強していたことを思い出します。
(みかん食べながら勉強してたなぁ~)

私が、小学校5年生になったころ、その分校も廃校になり、冬場でも低学年も本校に通うようになりました。本校までは子供の足で片道1時間の道のり。低学年の足には雪の中はきつく、私達高学年がおんぶして学校まで行きました。寒くて、寒くて・・・。(泣)でも本校に着いた時、ストーブで温められた牛乳が美味しかった。ストーブの前に立つと全身から湯気が出ました。友達とお互いを見ては笑いながら、また、雪で遊びました。

中学校になって、やっと!自転車通学が許可です。でも、半分は歩きで、山あり谷あり。幼友達と行きかえり、ピンク・レディーを歌いながら、通っていました。
知っておられます?ピンク・レディー(「誰?何?」って聞こえる・・・。)
私がケイの方だったかな??低い声なんで。
だから、自転車を押しながらの通学も楽しかったです。












島根の人は温厚です。みんな、ゆっくり時が過ぎています・・・・。

「できんかったのぉ~。また、明日するかのぉ。」

それを強く感じたのが、私、看護学校が大阪で、18歳で大阪に出たときです。
やぁ~~~びっくり!?でした。

「なんや??この世界。なぜ?急ぐの??」

「なんかあったの?ねえ~~。ねぇ~~。」

って感じで・・・・。
みんなが走っている。急いでいる。

「どけどけどけ~~~!!」って。

朝から晩まで走って、電車に乗って・・・。
待って! あっ~~電車に乗り遅れた!!
でも、また、すぐ次の電車が来る!?あれっ?大阪って、もしかして、便利やん 。(^v^)/
いつの間にか、私もイラッチになってしまいました。

「ちゃっちゃっとしょーや。」

この歳になって(まだ、まだ、気は若いのですが☆)、やっとすこし、のんびりしてきました。
島根に帰るとき、福山から母に電話しておきます。
「ご飯作ってまっとるけ~な。」

と母。
帰ると、なにもしていない。

「車で3時間もかけて帰ったのに。ご飯は?布団も干してないの?も~~!!」

昔は腹が立っていたけど、今は・・・・。

「まっ!いいっか。ぼちぼち一緒にするかぁ~。」(笑)

「ごめん、ごめん、しょ~おもよったんよ。」

と言う母に笑って待てる今日この頃です。

看護師長 永久

2012年11月10日土曜日

第22回 「笠岡ラーメンの思い出」

県道笠岡井原線に面した以前の実家の斜め向かい、保育園の隣におじいさんとおばあさんでやっているラーメン屋がありました。

小学校低学年の頃の記憶です。

そのラーメン屋は畳3つを横につなげたくらいの細長い小さな店で、色のあせかかったのれんをくぐると、左手には1畳くらいの調理場で、ずん胴が2つ湯気を立てていて、奥の壁には2階の物置に登るための垂直なはしごがあり、右手にはやっとラーメンが置けるくらいの奥行しかないカウンターと木製の丸イスが6つくらいの狭い店でした。
昼間は閉まっていて、夕方にのれんが掛けられ、夜遅くまで開いていました。客筋はおっちゃん達が多く、狭い店内が一杯の時には、店の外に木製の縁台を置き、ラーメンをすすっていました。
父が留守の時には、そのラーメンの出前を取ることがあり、スープがこぼれないようにラップされて、平べったい輪ゴムで丸くとめられたどんぶりが3つ、木製の岡持ちで届けられました。
小学校低学年の僕は早く食べたいと焦ってしまい、平べったい輪ゴムがうまくはずせなくて、ラップと輪ゴムが一気にはずれて熱いラーメンのスープを飛び散らせてしまうのでした。
琥珀色の鶏ガラのスープと、麺に載せられたチャーシューに子供用に少しだけ振られたコショーの香り、立ち上る湯気。ラーメン屋は駄菓子屋と違って子供には敷居が高く、でも、ファミリーレストランやコンビニがなかったあの頃には、ラーメンの出前はちょっとぜいたくな喜びでした。

同級生には、そのラーメン屋のおじいさんの孫の梅さん、小学校から近い長屋に住んでいた京子ちゃんがいて、僕はひろしで、ちょうどその頃、「ど根性ガエル」というアニメがテレビで放送されていました。
何度も夢に見たのですが、たった1度だけ、梅さんが、店が開く前の午後4時くらいに偶然おじいさんが出かけた時、こっそり僕にラーメンのスープをつくってくれたことがありました。いわゆる笠岡ラーメンはラーメンにかしわが載るのですが、そのラーメン屋はシャーチューが載り、その煮汁をまず、ペットボトルのキャップくらいの量をどんぶりにいれて、その上に鶏ガラのスープを注いで出来上がりました。梅さんの得意そうな表情、きれいな油の浮いた透明な琥珀色のスープ、鶏ガラの匂い、立ち上る湯気。おじいさんに見られたら怒られやしないかと、ドキドキしながらスープを飲みました。おいしかった。

 その後、そのラーメン店はおじいさんも亡くなり閉店しました。市の区画整理で街の姿も変わり、京子ちゃんは転校し住んでいた長屋もなくなり、僕の実家の場所も変わりましたが、数年前、そのラーメン店は新しい場所に開店しました。店主は梅さんでした。なんとなく気恥ずかしさもあり、行こうか行くまいか迷ったのですが、1度だけ梅さんの作るラーメンをひとりで食べに行きました。そこにはおっちゃんになった梅さんがいました。お店は奥さん、娘さんらしき人と切り盛りされていました。覚えてくれてないかもしれないし、名乗りはしませんでした。でも、梅さんのラーメンは、40年近くの時間を超えて、僕を懐かしく温めてくれました。

追記。

そのラーメン屋はチャーシューが載っていますが、いわゆる笠岡ラーメンは、かしわが載っています。かしわは初めて食べると固く感じるかもしれませんが、噛みしめていくと味わい深く、美味です。

ちなみに11月30日まで、笠岡ぐるっと博2012ぐるめ・めぐりスタンプラリーが開催中です。11月18日には、大道芸人さんの出演もある、いちょう祭りかさおか2012が開かれるそうです。また、笠岡湾干拓地にできた道の駅「笠岡ベイファーム」でも笠岡ラーメンが供されています。秋の手近な行楽にいかがでしょうか。(笑)


いわゆる笠岡ラーメン(かしわ載せ)


















内科医長 松本

2012年10月30日火曜日

第21回 「酒まつり」

「結構な人がいるね!」

JR西条駅に降り立った時の竹信脳神経外科医長の第一声だ。

10月7日に東広島市西条で行われた「2012酒まつり」におやじ2人旅で参加したのである。

私は昨年も参加しており、ある酒宴の席で竹信医長にその話をした事から今回の運びとなった。

朝の通勤ラッシュのような状態から解放され、出店屋台の誘惑にも負けず目指す「酒広場」へと足を進めた。今回の「酒広場」では全国の日本酒900銘柄が揃っているとの事で、おやじ2人は心をときめかせ入場料を支払い、お猪口とパンフレットをもらっていざ出陣!!

広場の中は各都道府県別にブースが分かれ、各県が20~30種類の銘柄を出していた。

やはり東北地方のブースは溢れんばかりの人がいたため、比較的人の少ないブースから攻める事とした。ちょっとした蘊蓄だが、日本酒の中でも純米の表示があるものは製造過程で醸造用アルコールを使っていないのだ。だから今回は「純米にこだわる」をテーマに銘柄をチョイスした。

最初の一杯目を注いでもらい、竹信医長と一気にそして味わうように口の中へ。

「美味い!!」

この一杯が2時間以上かけ電車に揺られたどり着いた甲斐に応えた瞬間であった。

周りの人を見てもみな一様に笑顔・笑顔・笑顔。美味い物はそれだけで人を幸せにしてくれる。これは紛れもない事実である。

それからは広場内で売っている焼き鳥片手に数県のブースへ人波をかわす様にしながら美味い酒を求めた。

途中、当院医療福祉相談室で勤務されている社会福祉士の栗原氏一家(第12回参照)と遭遇したり、知り合いに声をかけられるなどのハプニングやイベント会場で行われていたフラダンスを「肉巻きおにぎり」頬張りながら鑑賞するなどの時を堪能した。

時間も経過してきたので「酒広場」を後にし、蔵元見学へ駒を進めた。

古いが重厚で趣のある日本建築に心の静寂や安堵を感じる私もかなりおやじになっているようだが、やはりいい物はいい!

なかなか見学の機会がなかった竹信医長もiPhone5を駆使して記録を撮られていた。

最後の方はおやじ2人の修学旅行みたいになったが、今回は天気も良く、本当に酔い「酒まつり」であった。
リハビリ室 副室長 吉田(作業療法士)

2012年10月20日土曜日

第20回 「秋の夜長に」

落ち着いてなにかをするのに、ひっそりと静かな秋の夜は、いちばんいい時期です。

私はパッチワークが趣味です。
夏は汗で布が汚れるし、冬の寒い時期は手がかじかんで仕事になりません。
だから、秋にパッチワークをしています。

古い洋服や着物など、着られなくなったのを利用してクッションカバーや壁掛け、手提げバッグなど、いろいろなものを作っています。
小さな布切れを何百何千も縫って一つの作品ができます。
パターンや色の配色の組み合わせをどうするか、自分のイメージしたとおりにできると、うれしくてたまりません。
好きな画家の絵を見本にして壁掛けをつくることもあります。
小さな布切れの継ぎ合わせで、無限の世界が広がるのが好きです。

できた作品は母や友人たちにプレゼントしています。

「ありがとう、うれしいわ」

と喜んでもらえると、うれしくて次の作品の励みになります。
主人は、

「人にあげてばかりじや、自分の分がないだろう」

と笑います。
でも、作ったものを喜んでくれたり、それでわたしは大満足です。

この秋は飼い犬をモチーフにした絵画風の壁掛けを作ろうと、いま図案を考えています。

秋の夜長のもう一つの楽しみは、ずばり読書です。
夕食を片づけ、朝食の下準備を済ませると、
「しめしめ、これからはわたしの自由時間」とばかりに、読みかけの本、読みたい本を二~三冊持ち出し、居間の大机の上に積み上げて読みふけます。
健康な成人ばかりの生活だから、できることなので家族の人に感謝しています

読みたいものは常に山のようにあります。
いま読んでいる本は『ヘルプマン』という介護の現場を扱ったコミックのシリーズです。
十七巻まで読み続けました。

二人の青年が介護士として、日々成長していく様子を描いた物語で、主人公の二人はピュアではあるけれど、決して問題を簡単に解決できるスーパーマンではありません。

一人は直情径行ですぐに突き走る問題児。しかし、高齢者の抱える現実を理解し受け止めて、その人らしさを取り戻す介護を提供しようとする熱いハートの持ち主です。

もう一人は冷静な理論家。介護現場の醜さと向き合いながら、着実に理想を現実にしていこうとします。

この対照的な二人は、違ったアプローチで理想を追いながら、時に連携して問題解決に取り組みます。二人が厳しい現実に直面して、立ちすくみ、悩み、腹を立てる姿には共感したコミックです。

皆さんも時間があれば読んでみてください。
幸せな気持ちになる読書は、わたしにはこのうえない楽しみと学びと癒しです。

看護師長 持田

2012年10月10日水曜日

第19回 「初めての広島で」

春に来福してから早いもので半年が過ぎようとしています。広島弁になかなか慣れず、

“たちまち”=“瞬間”

である東京で生まれ育った私には、すべてが新鮮に感じました。

夜8時の東京の各駅は人ごみで溢れ、まっすぐ前に歩くことさえできませんが、福山駅ではまっすぐ歩けます。

東京のラーメン屋で唐揚げを出してくれるところはまずありませんが、ここではどの店でもサイドメニューにあります(しかも安くておいしい!)。

ハローズで“寺岡だし醤油”と出会って、一度キッコーマンに浮気しましたが、やはり寺岡醤油に戻りました。

浅野みそは実家に送ってあげたいくらいです。

ラーメン=太麺な私でしたが、今では尾道ラーメンにすっかりはまっております。

夜空を見上げれば、東京ではアンタレスしか見えないさそり座が、しっぽまで奇麗に見えます。秋になった今の夜明け前の夜空には、もう冬の星座が見え始めました。私の誕生月の星座、おうし座の“昴(すばる)”として知られるM45は肉眼でも見え、昔、目のいい人たちが「これが北斗七星かと思った」というのがよく分かります。

先日同僚の北川先生と宮島を訪れました。潮は引いていて、鳥居の麓まで歩いて行くことができましたが、本当に見事な絶景でした。東京では現在スカイツリーがもてはやされておりますが、スカイツリーを見て、宮島のような落ち着きを感じることはないでしょう。“日本人で良かったな”と久しぶりに感じた瞬間でした。



このようないいところ広島で、今後の目標は天体撮影をすることと、讃岐うどんを食べに行くことです。天体観測はすぐ裏山でできそうで、今、病棟の看護師に一眼レフカメラの使い方を教えてもらっているところです。

讃岐うどんは休日を利用してでしょうか。

皆さんも病院で私を見かけたら、おすすめの場所を教えてください!

お礼にお土産を買ってきますので。

脳神経外科 中川

2012年9月29日土曜日

第18回 「たこ焼きの焼き方」

先日、我が家へ友人が遊びに来たので、たこ焼きパーティーをしました。

自宅で作るたこ焼きは、屋台とはまた違った美味しさがあり、やみつきになります。
我が家も、誰か遊びに来て宴会になると、なぜかたこ焼きパーティーが始まります。

でも、たこ焼きって奥が深いんですね。
焼き方から、中身の具まで色々なパターンがあるんですよ。同じ県内でもそれぞれの家庭でやり方が違ったりと。色々な人の話しを聞いてみると面白いですね。

今回お話するのは、焼き方。

我が家の作り方は、いたってフツーの焼き方。

油を引いて、生地を入れ、具を入れ、ひっくり返していく。
そして、ソースと青のりを掛けて食べてました。

これでいつも「ウゥンマ~イ!」って、満足していましたが、なんと今回の友人は新しい焼き方を伝授してくれました。

油をたっぷり入れて、生地もたっぷり入れ、具を入れる。
そして、その上にまた油を引いて、また生地を入れる。
もちろん、鉄板の上は生地で溢れてます。でも、いいんです。
くるくる回すときに、あまった生地は中に入れ混むのです。ココがテクニックを要するところ。
あと、むやみにひっくり返していかないこと。少し溜めを作って、一気に回していくとのこと。
そしてこんがりいい色になったら食べごろサイン。

これで、そとカリカリ、なかジュワーのたこ焼きの完成。


これが、またウマイ!
今までのたこ焼きはなんじゃったんじゃい!?って言うほど美味かった。
ミソは、全部たっぷりってとこ。
家庭で作る場合は、どうしても油や生地が少なくなりがちだとのこと。
でも、思い切ってドバーって入れてもいいって。
どうしても油が気になる場合は、コレステロール抑え目とかを使ってみるといいかも(笑)

この作り方を教えてくれた友人は、銀だこの作り方をジーっと見て、
スマートフォンのアプリで練習したとのこと。
手段はどうであれ、見事に美味しいたこ焼きの焼き方を教えてくれました。
我が家の師匠ですね。

みなさんはどんな焼き方されてますか?

情報管理課主任 山本

2012年9月20日木曜日

第17回 「ユーモアのセンス」

私が今磨きたいもの、それは「ユーモアのセンス」です。

国語辞典によりますとユーモアとは、

“社会生活(人間関係)における不要な緊迫を和らげるのに役立つ、えんきょく表現によるおかしみ。〔矛盾・不合理に対する鋭い指摘をやんわりした表現で包んだもの〕”

とあります。

何故今頃?と言いますと、先日ある研修会に参加したときのことです。福山のニューキャッスルホテルであった「死にざまこそ人生-ありがとうといって逝くための10のヒント-」という講演を聞きました。講師は金城学院大学の柏木哲夫先生でした。沢山の方が参加しておられたので、これから紹介するお話を覚えておられる方も多いかと思います。金城先生は節々にユーモアを盛り込みながら講演してくださったので、あっという間に時間が過ぎたのを覚えています。そのお話に登場する人物のユーモアのセンスに感動し、私もユーモアのセンスを磨きたいと思ったのです。

登場人物は3人、「72歳のおばあちゃん」、「その長男のお嫁さん」、「水泳のインストラクター」でした。

ある日、72歳のおばあちゃんが

「水泳を習いたい」

と言い始めたそうです。

「何故?」

と聞くとおばあちゃんは、

「三途の川を渉るのに、泳げたほうがいいでしょ」

と答え、水泳教室に通い始めたのです。
おばあちゃんは思いのほか上達が早く、お嫁さんが練習を見学に行かれたある日の会話です。

インストラクター:
「おばあちゃんはぐんぐん上達されて、5メートル・10メートル、もう少しで25メートル泳げるようになりますよ」

それに対してお嫁さんが、笑顔で答えたそうです。

お嫁さん:
「先生ありがとうございます。おばあちゃんもこんなに泳げるようになってとても喜んでいます。でも、決してターンだけは教えないでくださいね」

私は、このおばあちゃんとお嫁さん二人のユーモアのセンスの良さに感動しました。このご家庭の日常会話や生活がこの言葉からが想像できました。このような会話が成立するのは人間関係がうまくいっている証拠だと思いました。いえいえ、このようなユーモアのセンスがある二人だから上手くいっているのかもしれません。

私の家庭も子供たちは既に巣立ち、現在は夫と私の二人暮らしです。日常会話も弾みません。そこでこの話を夫にしたところ、とても受けました。日頃から感じていたことですが、私と主人の笑いのつぼは少しずれていると思っていました。しかしこの話は大丈夫でした。これからもこのおばあちゃんとお嫁さんを見習って要所でユーモアを活用し、職場や家庭、友人関係においてもより良い人間関係を構築していきたいと思います。

看護師長  北川

2012年9月10日月曜日

第16回 「趣味もしくはお気に入り」

「趣味は何ですか?」

などと、面と向かって(特に女性から)尋ねられるようなシチュエーションは、そういやぁ最近ありませんねー。しかも訊かれても、実は「何々が趣味です!」と言えるようなものもないのです。
雑多な my favorite things をご紹介してみましょう。

①数独(ナンプレ)
3×3マスの正方形が3×3個、合わせて9×9マスに、1から9までの数字を埋めていくパズルゲーム。慣れると難問であってもどうにか正解にたどり着きプチ達成感が得られるのだが、集中を欠くとた易く間違ってしまい、気がついた時には手遅れで1から出直しとなり悔しい目に合う。疲れてもやもやしているときのリフレッシュや、眠前の眠気を催すのに重宝。

②犬の散歩
ウェルシュコーギー(♂7才)、外飼いで、比較的ワイルドでやんちゃ、朝20分かけて歩くのが最近の小生の運動のすべて。

③音楽
自宅と、通勤車内のCD。クラシック・ジャズも聞きますが、多くは内外のロックポップス。好きなのは、コブクロ、スガシカオ、アリス、井上陽水、村下孝蔵、原由子、竹内まりあ、原田知世、木村カエラ、阿部真央、シカゴ、デイープパープル、クイーン、70~90年代のオムニバスもの、などなど。しかし何はともあれ、ジャンルは何でも。ライブ・コンサートが一番。

④地歴
学校のお勉強というわけでなく、地図そのものあるいは歴史が絡んだ地理が好きですねー。大陸移動、人類・日本人の起源、飛び地、分水嶺、などなど。書物を1冊しか所持できないとすれば、文句なしになるべく詳しい地図帳!

⑤ボート
競艇ではなく漕艇。もちろん現在ではなく学生時代。小生にとって青春と言えばボートだったんだろうな・・・と懐かしい思いがこみ上がります。「琵琶湖周航の歌」も良いのですが、コブクロの「君という名の翼」はいいなー、ボートのにおいがします。

(おまけ)
芦田川レガッタに若い看護師くん達がローヤー(漕手)のクルーでコックス(舵手)として出場。敗者復活戦ゴール前50mで、ひょっとして勝てるかも、と感じて思わずラストスパートをかけていました。
見事に差し切ってトップでゴール!
いやぁ、一生懸命やって勝つっていうのは気持ちのいいもんです。ゴールした後に、

「漕ぎも良く合ってたし,腹切りもせず上手に漕ぎ切ったよ、やったね!」

と言ったら、

「でも死ぬかと思った」

と看護師くんの一言。
いやぁ~ごめんごめん。でも久々にボート、コックスの醍醐味を味わうことができました。
ありがとう。来年また出ようね。

副院長 熊谷

2012年8月30日木曜日

第15回 「女子旅」

リフレッシュ!!

「学生時代からの友人・同級生4人で、山陰カニ料理温泉ツアーへ行かない?」

と誘われたのが始まりで、3年前から年に1~2回、女子旅に出かけています。

鹿児島、屋久島、種子島、城之崎、高山と旅先は色々ですが、温泉、山歩き、アドベンチャーあり、それぞれの土地で美味しい物を食べたり、歴史に触れたり・・・。

その中でも、トヨタ白川郷自然学校での自然体験エコツアーは、大自然を体感し楽しむことができて、しかも夕食の地元食材を使ったフランス料理は絶品!!(●⌒∇⌒●)

気持だけは若い学生のころに戻っておしゃべりをする、自由であり、それでも一緒にいるとリラックスできる友人達と過ごす旅は、心と体をリフレッシュする私の大切な時間です。

次の旅は、秋に予定していて只今計画中。いまから楽しみです。((o(^-^)o))わくわく



栄養管理室長 田中

2012年8月20日月曜日

第14回 「私のリフレッシュ」

私は寺岡記念病院に昭和53年1月から勤務しています。
多くの方々に支えられて今日があると感謝しています。

長年の苦労話は興味が薄いと思いますのでリフレッシュ法を紹介しようと思います。

まずは研修会の参加とプチ旅行です。
研修会・勉強なんて余計につかれると思うかもしれませんが、モチベーションが低下しているときは研修会に参加して講師の先生・研修会参加者の皆さんからパワーを吸収するのが一番のお勧めです。数か月先に研修会を予定しているとその間のストレスも軽減できます。症例研修会では私たちが行っている看護もまんざらではないなと自己満足に浸ることができます。

2008年から2011年5月までは、子供が厚木で勤務していた関係で研修会会場はもっぱら東京中心でした。スタッフは一人で東京まで大丈夫と心配してくれますが新しい場所も目と耳があれば何とかなります。

研修会終了後は温泉に行くことを楽しみにしていました。
その中でお勧めは熱海や箱根の温泉です。

熱海の岩盤浴「ホテル湯治館そよかぜ」は日本に3箇所くらいしかない有名な岩盤浴で大変良かったです。(現在は伊藤園ホテル熱海館に変わっているかもしれません)春先に咲く熱海桜はきれいで心を癒してくれました。

箱根ではロープウエイで強羅の終点で降りるところを一駅早く降りてしまいお正月の箱根駅伝で有名なあの坂道を死ぬような思いで登りました。

2011年6月からは九州に転勤になりましたので研修会は博多会場が中心になりました。別府・湯布院の温泉もゆったりできていいですね。近場では神石の「湯っ蔵さんわ」もお勧めです。気分転換をご希望の方一緒に研修会・温泉はいかがですか。

もう一つの気分転換は料理です。
レストランで食べるような高級料理ではなく簡単な家庭料理です。料理に集中することで心のもやもやを忘れることができます。ついついたくさん作りすぎてしまい病棟のスタッフの皆さんに食べていただいています。簡単な料理ですが「おいしいですね」といわれると次は何を作ろうかなと思ってしまいます。日頃はなかなか時間が取れませんが休日腕を振るうようにしています。

上手にリフレッシュを行って患者様にいつも笑顔でケアできるよう頑張っていこうと思います。


看護師長 原田

2012年8月10日金曜日

第13回 「整形外科医」

寺岡記念病院に就職して以来、いまだ病欠なしを貫いています。

ぼちぼち定年を迎えようとしていますが、私が医師になったばかりのお話をします。

私が医師になったころは、府中に住んでいた母方の祖母がまだ健在でした。
医師になったことを祖母に報告に行くと大喜びで迎えてくれました。
今までの苦労話に花が咲きました。

「ところで、何科の医者になったん?」

と聞くものですから、胸を張って

「整形外科っ!」

と言いました。

とたんに、祖母の顔が笑顔から落胆の表情に変わりました。

「医者になったと聞いたのに、ハリ医者になったんか・・・。」

と嘆くのです。

「いやいや、整形外科医はハリ医者なんかでなく、骨折や捻挫の患者を治したり・・・。」

「やっぱり、ハリ医者じゃ。」

祖母は時々入院を繰り返していたので、腰が痛い、膝が痛いと言っては整形外科で注射をしてもらっていたようです。

「整形外科医は骨折を手術で治したり、歩けなくなった人をリハビリなどで、歩かせれるようにもできる。」

「そんなもん、できるんか。」

と半信半疑でした。

私が医師になって2年あまりで、祖母は肝癌のため亡くなりました。

あれから、30年も経ちました。

私は、整形外科・形成外科・リハビリテーション・リウマチ・手外科の専門医の資格を習得しました。

現在は、年間約300例の手術をこなしています。
骨折だけでなく、腫瘍摘出術や植皮などの再建手術もあります。
結果が同じであれば手術時間を短縮する工夫もしています。
大工道具のような手術道具を使って、トンテンカン、トンテンカンの毎日です。

しかし、高齢の患者さんに

「腰が痛い、膝が痛い」

と言われると、ついつい痛み止めの注射をしている自分に気付きます。

やはり、祖母が言っていたことが正しいのかな・・・?

 副院長 小坂

2012年7月30日月曜日

第12回 「嗜みのはなし(?)」

浮気性?

無節操?

飽きっぽいだけ??

…いえいえ!
嫁に言わせれば、どうやら私は元来、好奇心旺盛な人間のようでして、さまざまな事に興味を持ってしまい、手を出してしまっているようです。

そんな中で、気が付くと色々と溜まっている(?)のが、各種資格や認定証たちです。


そんな中で今回、お話し致しますのは 『オトーリ回士』 免許証についてです。

『オトーリ回士』とは、読んで字の如く…と言われても良く解りませんね。

私はお酒が好きです(嗜む程度ですよ♡)。特に泡盛が好きでして…。そう!『オトーリ回士』とは、沖縄の伝統的な泡盛の飲み方『オトーリ』を普及させて、みんなで楽しくお酒を飲もうよ!!という資格です。



沖縄県宮古島市で、泡盛・オトーリの歴史や作法といった講習を受け、実際に厳し~い実技(楽しく泡盛を飲んだだけの様な記憶もあるのですが…。しかも補習講義の場所は居酒屋だったような…)をくぐり抜けるともらえる免許証です。











と、言うことで早速、『オトーリ回士』として、オトーリの普及に努めますね♪


オトーリとは簡単に言うと、沖縄に伝統的に伝わる泡盛の飲み方で、みんなで輪になって座り、1本の泡盛を分かち合いながら飲むと言う、なんとも素敵でオシャレかつエレガント(?)なお酒の飲み方です。これが、やってみると非常に楽しい!!

細かい作法まで話すと、一瓶…いや一晩あっても足りなので割愛しますが、詳しく知りたいと言う方は、是非今度、一緒にオトーリでも回しながらお話ししましょう♪♪
お酒は静かに味わうべき!と言う方もおられるでしょうが、お酒の楽しみ方は人それぞれ!私はオトーリに限らず、みんなで楽しくお酒を飲むって良いと思います。私はお酒大好きです!!(本当に嗜む程度ですよ♡♡)。

さぁ!これから夏本番!!海に山に!!!も良いですが、アクティブに色々な資格や認定にチャレンジしてみるのも乙なものかと。ちなみに、今、個人的に狙っている資格は『きのこマイスター』と『花火鑑賞士』あたりでしょうか。資格を持っている云々より、今まで知らなかった色々なことを新たに知ることが出来るって楽しいですしね。そして、なにより頑張ったあとの一杯がまた良いですしね。しかし、こうして書いていると本当に私、呑兵衛みたいですね♪(本当に本当に嗜む程度ですよ♡♡♡)。

資格や認定で言うと、『オトーリ回士』以外にも、『潜水士』『トライアスロン審判員』『カッパ捕獲許可証』『沖縄旅行地理検定』などなど、国家資格から本当に役立つのか分からない資格まで色々持っているのですが、そのお話は、またべつの機会に…。

それと、どうでも良い事ですが、免許証の写真…、その頃と今とでは体重が、小学生4年生の平均体重分ほど増加してしまっています。あと、今はヒゲもありません。何故、そんなに激変してしまったのか!?についても、機会があればまたいつか…。(興味ないですよね)

最後に一言、お酒は20歳を超えてから&節度を持って楽しみましょう!

医療福祉相談室 栗原

2012年7月20日金曜日

第11回 「私と花・野菜づくり」

私は、花、植物が大好きです。
花の本を観ては、名前を覚え、花瓶に生けてある花を見ると、つい

「何という名前の花ですか?」

と、聞いてしまいます。

そして、通勤途中、信号待ちで、可愛い花を見つけては、「可愛い」と見惚れています。4年前にある店でミラクルフル-ツに出合いました。そうです、実を口に入れ、噛んで、2~3時間は、酸っぱい物が、甘く感じるというミラクルフル-ツ。育て方を調べると、温暖な地方で、最低気温10℃管理が必要です。温度管理に困り、今だから言うのですが、私の職場である病院の休憩室・リハビリ室に泊らせたこともありました。そして、花の部屋、サンル-ムを作ることにしました。

一方では、野菜づくりに燃えています。ある年には、この畑は、「いちご畑」、この畑は、「パプリカ畑」、「さつま芋畑」と分けて作ってみたりしました。野菜づくりを始めて、いいことがあります。一つは、自分が頑張ったら、頑張ったような美味しい野菜ができる楽しみ、何も考えず、無心でできます。

もう一つは、野菜づくりから、人との輪が広がります。畑にいると、全く知らない人から、声をかけてもらいます。

「どこから来られているの?」

「いつもニ階で洗濯物を干しながら見ていたけど、来てみました。」

「どうして、白菜は上を括るの?」

「あれは、何を植えているの?」

など。更に嬉しくなり、会話も弾みます。

「あんた、来たんじゃなぁ、会えたなぁ、今日は、会えないかと思った。」

「頑張るなぁ、早く帰りよ、昼がきたよ。」

など。そして、作り方のアドバイスまでして下さる人も来られます。

「玉ねぎに、肥料を播いた?私は、もうしたよ。」

「この苗を植えてみる?」

「すいかは、実がついたら、動かしたらいけんよ。枯れるよ。」

など。私も、声をかけられると、ついつい、

「この野菜を作られていますか?良かったら食べて下さい」

と声をかけます。単純な私ですから、持って帰ってもらえたら、嬉しくなります。
また、私の家の隣の方とも、野菜づくりという共通点から、野菜づくりの話しで花が咲きます。私では作れないような立派な野菜を頂いたり、鉢物を交換したり、よく声を掛けて下さり、親切にして頂いています。遠方の畑に、夫婦で朝早くから出かけておられ、私にとって憧れで、尊敬する野菜づくりの先生です。色んな方に囲まれ、幸せな私です。

私に会ったら、どうぞ気軽に声をかけて下さい。

看護師長  藤原

2012年7月10日火曜日

第10回 「How to eat うどん」

麺類は大体好きです。僕だけではなく、うちの家族、女房も息子も好きなようです。

とある日曜の午前中、女房が

「今日のお昼ご飯、何にしようかな」

って言い出して、息子が

「おそばがいい」

と。それを聞いて僕が

「おそばよりうどんのほうがいいな」

と言いますと、女房が

「パスタにしようかな」

って。
三人の意見が分かれたので,僕が

「パスタが欲しくない人」

って言うと息子と僕がさっと手を挙げます。すると女房が真似をして

「おそばの欲しくない人」

って。僕と女房が手を挙げると、やっぱり息子が真似をして

「うどんの欲しくない人」

って。
結局まとまらず、最後は女房の「作る人の好みで決めよう」の一言で決まったんですが。

先日ある街でうどん屋にひとりで入りました。
釜あげうどんを注文して待っているとまずおつゆのはいったそば猪口と、薬味の入った小皿が届きました。 少し遅れて店主がうどんの入ったどんぶりを持ってきて

「食べ方知っとる?」

って言うんです。釜あげうどんの食べ方って(箸でうどんをつまんで、口に運ぶ)これだけでしょう。(一体なんのことだ)と僕の頭上ではクエスチョンマークが3つ並んで、ラインダンスを踊ってます。

「え〜っと・・」

としか答えられないでいると、店主が

「薬味は全部入れて、そば猪口は手前に、丼はその奥に置いて、その間隔は指二本分。うどんは3本つまんで食べる」

これだけ言ってあちらへ行ってしまいました。(それだけのことか)、(3本つまもうが、4本つまもうが、客の勝手だろ)と心の中で思いながらも、初めて入った店で

「大きなお世話じゃ、どうやって食おうがワシの勝手じゃ」

と文句を言ったりはしません。そこは大人の対応というんですか、言われたとおりにやってみました。3本がその店のうどんの長さからして一口で食べるのに適切な量なんでしょうね、僕のおちょぼ口にぴったりでした。

もちろん店主が見ていないのを確認して、4本口に入れても全然問題はなかったんですが。
そんなこんながあって、結局完食しましたが、味のほうはそれほどでもなくって。

というのがこの春からこっち、僕のまわりであったことです。

泌尿器科医長 志田原

2012年6月30日土曜日

第9回 「縄文杉に逢いに行ってきました」

4月中旬、友人4人で縄文杉に逢いに屋久島に行ってきました。

2月の初旬、大学時代の友人から突然

「屋久島行くけど一緒に行かない?」

というメールが届きました。屋久島については屋久杉・世界遺産くらいの知識しかなかったのですが、旅行好きな私は行きたいなと思い尋ねてみると、ただの旅行ではなく、

「1日まるごとトレッキングで縄文杉へ、もう1日も別のところにトレッキングするかも。」

とのこと。普段全く運動もしていないし、大丈夫だろうか?と思い、申し込み直前まで悩みましたが、折角の機会だし、まあなんとかなるだろう、と参加のメールを送りました。

その後、準備のために色々調べてみるうちに、思っていた以上に大変だということに気付かされ不安になってきました。本には「縄文杉登山」って書いてあるし・・・。
準備も大変で、まず登山用の靴は必需品、早めに買って慣らしておくこと。それから毎日通勤は登山用シューズになりました。屋久島は雨の多いところで、上下セパレートのレインウェアにザックや雨に濡れるのでザックカバーも必要とのこと。
準備や体力づくりのメールがメンバーから次々と入り、後れを取っていた私はますます大丈夫だろうかと不安になりました。とりあえず近所をウォーキングしたり、神社の階段を登ったりしてみましたが、十分な準備はできないまま当日を迎えました。

当日は朝5時前に朝食と昼食の弁当を持ってホテルを出発、登山口行きのバスに乗り登山口へ。そこで朝食をとり、準備をして6時30分ごろいよいよ出発。朝から雨でレインウェアやザックカバーはやはり必需品でした。

歩行距離22km・標高差700メートル・所要時間約10時間のコースです。最初は平坦なトロッコ軌道が続きますが、ペースが速く遅れず付いて行くのがやっとで、まわりの景色など見る余裕はなく、ひたすら足元の枕木をみつめて歩くのみでした。途中からの登山道では、ガイドさんから

「だめだと思う人はこちらからリタイアしてもらいますから。」

などと脅されつつも、ペースを落としてもらえたので、リタイアすることなく樹高25.3m、胸高周囲16.4m、推定樹齢2170〜7200年の縄文杉に逢うことができました。

とりあえず

「やったねー。」

とみんなで無事来られたことを喜び会い、
記念撮影。
帰りもあるのだけど・・・。
そして出発から約10時間後、
無事登山口に到着しました。

帰りのバスでは

「思ったほどじゃなかったね。」

と少し余裕をかましつつも、

「もう十分、明日もトレッキング行くの?」

と思う私でした。



縄文杉の魅力は、時間をかけて自分の足で逢いに行かなければ味わえないところにあると思います。気軽には行けませんが、皆さんも是非逢いに行かれてはと思います。 でも次はもっと楽なところに誘って欲しいな・・・。

薬剤科長 有木

2012年6月20日水曜日

第8回 「私のまわりのひと(私をとりまくひと)」

ここ数年、歳とったせいか色々な事に感謝出来るようになりました。
その中でも、私が自信をもって言えること(勝手な自慢ですが)は、本当にたくさんの人に恵まれているなぁということです。

この病院に勤務してはや20年が過ぎましたが〈年もばれますね〉多くの人に助けられて、また多くの人と知り合いになりました。
そこで今回は私の友達?(・・・といっていいのか?失礼かも知れませんが)を紹介したいと思います。勿論名前は伏せさせて下さい。

一番は「さくら会」です。
20数年前この病院に勤務した当初は午前外来勤務、午後手術室勤務というシフトでした。
何も分からない私に随分上の先輩方が声をかけ下さってこの「さくら会」に入ることとなりました。
以後今日まで仕事の事から、遊びまで色々な事を教えていただきました。
どちらかと言えば田舎育ちで(生れは山口県、島根・広島との県境で育ちました)融通のきかない、面白みがない私でしたが本当に多くを得ることが出来たのが「さくら会」です。
5,000円/月の積立をしていて、今迄何度となく遊びに行きました。そうそう5年前のハワイ旅行もこの積み立てのおかげです。
勿論食事会も、プチ贅沢旅行も行きました。私だけでは経験できない多くのことばかりです。

次は看護学校時代に所属していた医院で、泣くほどの苦労をしてきた仲間4人です。
当時は医院ということで厳しくて、門限9時!それを過ぎたら罰があって1週間外出禁止でした。
それで余計に結束力が強まったのだと思います。寮生皆な仲良くて土曜日/Wは11時過ぎたら(その当時の医院の先生はややお年寄りで11時には就寝されていたので)一人ずつ抜き足で出て行って近くのファミレスでおしゃべり会です。夜中まで喋っていました。
でも当然ばれていますよね、先生がある時「頭の黒いネズミがよくうろうろしている」と笑いながら言われました。

その仲間4人とは卒後もう何十年も経ちますが、未だに1回/年旅行を持ち回りで計画して会っています。七夕のように1回/年会うだけですが、普段会っているかのように話しは尽きず言いたいことも言える同志です。それぞれ卒後何年も経って生活環境も変わったのに…(不思議ですよね)その仲間は、九州・四国・尾道と分かれていてその土地・土地を尋ねるだけでも楽しくて、結局会って話をするだけで十分な気分転換になっています。愚痴を言ったり、情報交換したり…ですが。

その他にもたくさんの出会いがありました、その時その時が大事でまさに「一期一会」です。これからも多くの出会いを大事にして今迄自分が大切にしてもらったことを、今度は誰かに分けてあげることが出来たら…と思っています。  

副看護部長 中村

2012年6月9日土曜日

第7回 「自分に厳しく?」

寺岡記念病院に赴任して9か月が経ちました。
病院のスタッフは親切だし、東京に比べて患者さんも良い人が多い。
自然が綺麗なすごく恵まれた環境で、大きなストレスもなく仕事に専念させていただいております。

先日、とある看護師さんから言われました。

「先生、太ったねー。お腹に浮き輪つけてどこいくの?」

と。

「いやいや、もうすぐ夏じゃけ、海に決まっとるじゃろ!」

と返したいところでしたが・・・内心、ショックでした。衝撃でした。

確かに5kgほど増量しましたが、着痩せするのでそう簡単にはバレないだろうと余裕こいてました。
服着て気づかれるというのは相当なのでしょう。
ほぼ、アンパンマンなのでしょう。

「え〜ん、え〜ん。ばかー。食事が一番の楽しみなのにー。でも美味しいもの超すき。」

その夜、泣きながら走りました。
病院のそばにある自宅からフジグランまで。
そして、「毎日走ろう、そしてかっこよくなろう。病院のみんなに『あれ?痩せました?別人かと思いました。なんか・・・すき』と言わせてやろう。」と決心しました。

しかし・・・翌日私の膝は悲鳴をあげていました。

「うっ、痛い。今日はおやすみ♡」

結局ジョギングは一回きりでした。
外来で患者さんに

「食事と運動が基本です(えっへん!)。」

とか言っておきながら、なんとも情けない。

今、懲りずに新たな目標を立てました。
毎日腕立て50回、腹筋50回。
これなら、夜道で側溝に落ちることもない。
医局でもできるし。
簡単!安全!♪

自分に厳しく、今度こそ頑張ろうと思います。

脳神経外科 岩上

2012年5月31日木曜日

第6回 「嘆きのイップスとシャンク」

皆さんは、ゴルフというスポーツをされたことがありますか?

小さな子供からかなりの年配になっても行え、年齢差があっても同じフィールドで楽しめるスポーツです。私自身も始めてから30数年、上手くもならずただただ楽しんでいます。

最近では、石川遼君とか宮里藍ちゃんとかコマーシャルなどに出てくるので、

「かっこいい」

とか

「可愛い」

こんなプロゴルファーを目にすることが多くなりました。いまどきの女子プロはスタイルも良く可愛い選手が多くなり、テレビ観戦も見ていて楽しいですね。私としては、もっと勝ってもおかしくないと思っているのに最近勝てない諸見里しのぶちゃんを応援したくなりますね。それと先月、フジサンケイクラシックで初優勝した大江香織ちゃんは、明るくて笑顔が可愛い子でいいですね〜。この香織ちゃんが、最後に約1mのパットを外してダブルボギーにしてしまいました。でも優勝したからよかったけどね。

この距離1m、プロでも外すことがあるのだったらアマチュアが外しても当たり前と思われるでしょうが、私が経験し今でも少し悩んでいる『イップス』と呼ばれる恐ろしい魔物はグリーン上に潜んでいます。1mではなく30cmのパットが入らなくなるのです。この魔物は、体を縛りつけ、腕を動かなくするのです。練習では何ともないのにコース上では動かなくなり、カップを外してしまいます。でもこいつはまだいい2回ぐらい打てばなんとか入ってくれる。


しかし、この次にやってきたのは悪魔でした。それが、『シャンク』です。こいつは厄介で、グリーン近くになってやって来てひどい時はグリーン周りを一周してやっとの思いでグリーンにオンするのです。自分では、目の前のグリーンへ乗せようと打つのですが、不思議なことにクラブのシャフトの根っこに当たり右斜めに飛んでしまうのです。

そんな私が、ある時新市クラシックゴルフコースでプレイしていて、5番ホール池越えのショートホールに来た時でした。悪魔が囁いたのです『シャンク シャンク シャ〜ンク』とティーショットを池に入れ、池の手前からショットを打つと右斜めに飛び再び池へ、何回打ったでしょう、7回かな?もうパニックです。もうゴルフになりません。

悪魔が囁きだしてから数年になりますが、今では、『正しいシャンクの打ち方』を伝授できるほどになっています。いつでも連絡をしてください伝授します。魔物と悪魔に取りつかれて数年、やっと解き放たれつつある兆しがありますがなかなか解放してくれません。

最近、息子がゴルフの練習に連れて行ってくれということがあります。一緒にコースに出る日が来ることを楽しみに待つとともに、魔物と悪魔に立ち向かいながらゴルフを楽しみたいと思っている今日この頃です。

放射線室長 鉾崎

2012年5月19日土曜日

第5回 「私の休日」

こんにちは。仕事が休みの日は何をしていますか?私の休日の過ごし方をお話します。

私の休みは、
1.愛犬ロミオ(ゴールデンレトリバー・2001.4.30生まれの11歳)と戯れる
2.お風呂へいく。グランの湯は定番ですが、最近見つけた尾道のゆう神温泉は山中にある素朴な温泉で身体の芯が温まり気に入っています。
3.畑で土いじりをすることです。

今日は畑のことをお話しようと思います。

私が土いじりに興味を持ったのは6〜7年くらい前からです。最初は家の前の畑をほんの少し借りて、なすやピーマンを少し植えてみました。よく出来たのでその畑をもう少し広く借りて、色々な野菜を作り始めました。私だけでやりだした畑ですが、いつの間にか主人と二人での畑仕事が定着してきました。

今年からは新たに畑を1枚借りました。そこは草がおい茂った荒地です。主人と草刈りし、トラクターを頼んで耕してもらい、草の根っこを拾い、まるで開拓者の気分でした。丁度テレビで「開拓者」というドラマをやっていましたのでまるでその気分でした。

主人が畑の入り口に門をつけてくれて、広い黒田農園が出来上がりました。

畑には果樹も沢山植えています。キューイフルーツ、いちじく、みかん、はっさく、ブルーベリーなど。収穫は何時になるかわかりませんが、新芽が出てきました。

夏野菜も沢山植えました。道沿いの畑は散歩する人の癒しになればと花壇にしました。

畑仕事は足腰痛くて重労働ですが、土に触れていると気持ちが和みます。主人と2人で同じ作業ができるのも夫婦円満、ありがたいことだと実感します。近所の方とのコミュニケーションの場にもなります。畑で疲れた身体をゆう神温泉で癒します。

副看護部長 黒田

2012年5月8日火曜日

第4回 「物忘れ?」

ゴールデンウィークの直前に院長より原稿依頼がありました。
連休前は忙しくて書く暇がなかったのですが、(酒を呑む時間はあるのに・・・)
連休の真っ最中に急に思い出して、今こうしてキーを叩いています。

このころ、というか近年、徐々に物忘れが激しくなり、先行きが不安であります。
まず、人の名前が出てこない、薬の名前が思い出せない、車を運転していてどこへいくつもりであったかのかを忘れる、買い物に行って、必要な物を忘れる、などなど枚挙にいとまがありません。もっとも、枚挙には「い」と「ま」はあるのですが。

閑話休題。

実はこの原稿のことも本当はすっかり忘れていました。たまたま、緊急手術で呼び出されていろいろしているうちに、急に思い出したのです。忘れてはいても思い出せるのは認知症ではない、と勝手に安心しておりますが、妻や息子に言わせると、ちょっと忘れ方に問題ありそう、とのことです。まあ、いまのところは日常生活に支障はきたしていないようですが。(周りのフォローのおかげでしょうか)

小生の物忘れエピソードはたくさんあるのですが、ここに紹介しても同年代の方には「あるある」でしょうし、若い方は「へぇ〜」と思うだけでしょうから書きません。
実のところ、たくさんあるのは覚えているのですが、それがどんなものであったかが今思いませないのです。

ところで、この原稿はどこに投稿するの?

外科医長 浦久保

2012年4月28日土曜日

第3回 「お茶」

皆さんは、コーヒー派それとも紅茶派・・・?
私の妻は紅茶派です。ビートルズのファンである妻が、自然とイギリスを好きになり、紅茶好きになったというわけ・・・。それでお茶にまつわる話を聞かされたのです。

妻:「日本紅茶協会という団体があって、1991年養成認定制度を設け、資格認定試験に合格した人は『日本紅茶協会認定・ティーインストラクター』になれるのよ・・・」

私:「へえ〜・・・」

ティーインストラクター3級の資格を持つ妻は続けて言いました。

妻:「世界で生産されている茶は年間に約310万t、そのうち約80%が紅茶、20%が緑茶で、「茶」は学名カメリア・シネンシスといわれるツバキ科の常緑樹で、この常緑樹の新芽や若葉や茎を原料として紅茶・緑茶・ウーロン茶を作ることができるの。だから紅茶の木とか、ウーロン茶の木などが存在するわけじゃないの。このカメリア・シネンシスを原料としたものだけが「茶」とされ、その他の原料による茶は「茶外茶」または「代用茶」と呼ばれるのよ・・・」

私:「さすがインストラクター様・・・」

妻:「茶の故郷については諸説あるけど、一般的には中国西南部・雲南省一帯とされていて、良質な紅茶の生産地は『ティーベルト』と呼ばれるの。赤道と北回帰線との中間に位置する国々の山岳地帯に多いの・・・」

ここまでくると、私も無視するわけにいかず、

私:「よく覚えているね・・・」

とゴマをする次第。

話はだんだん盛り上がるがどうも様子がおかしい・・・。私はいつになったら紅茶を頂けるのか?・・・といささか疑問に思いながら切り出した。

私:「おいしい紅茶が欲しいなぁ〜・・・・」

しかし、しゃべりつくした妻はあっさりその場を立ち去るではありませんか。
とても気持ちよくお話しされたんだと思います。ひとり残された私は、椅子から立ちカップにインスタントコーヒーを注ぎ飲んだとさ・・・合掌。

ある日曜日の出来事でした・・・。  

リハビリ室長 木村(理学療法士)

2012年4月20日金曜日

第2回 「私のストレス発散法」

私は仕事以外にも、心理学の勉強、旅行、日本舞踊、ハーモニカ、水泳、庭園を作る、図書館にこもる等などやりたいことがたくさんある心多き56歳です。もっともっと時間があれば人生を楽しむことができるのに、1日24時間しかないことに悔しい思いをしています。

やりたいことの一つに、「庭園を作る」という大きな夢があります。休みの日には、山に入り、鎌を持ち、下刈作業をしています。水車小屋を作り、遊歩道を作り、花が咲く木を植え、散策ができるようにすることが私の夢でもあり、また自然の中で力仕事をして汗を流すことが、ストレス発散にもなっています。

今はデスクワークで、こう見えても内気な性格でストレスが多くたまります。山仕事は全身の筋肉を使うので心地よい筋肉痛があり、これが痩せるためでもあり、汗が出ることでストレスが体から出ているような気分になり爽快感があります。小鳥のさえずりや小川のせせらぎの音を聞き、落ち葉の匂いを嗅ぎながら木の枝を落とします。昔の人は大きな機械もなく人力で森を開拓して農地を作っていたことを思い、少しずつ少しずつでも木を切っていれば、いつかは庭園ができることを夢見て、ウキウキしながら山に出かけています。

ただ一つだけ難点があります。一人で山にいると霊が私を見ているようで、猪や野良犬が出て来そうで、一人で山に行くのは怖いのです。主人と時間が合わないと行けないので、ひと月に2日ぐらいしか山に行くことができません。しかも手作業なので、しばらくするとまた新しい木が生えてしまうので、堂々巡りになることもあります。そして猪が土地を掘り返し、大きな石をも動かすので山肌が崩れ、せっかく作った道が崩れ悔しい思いもしています。

自然と格闘しながら、彼岸花、桜、木蓮、椿、ツツジなどが咲き、秋には紅葉がきれいです。少しずつ少しずつです、夢に向かって進んでいます。  

看護部長 甲斐

2012年4月2日月曜日

第1回 「早春の三冊」

今年度から、当院職員からの情報発信の一つとして、ホームページに一筆書くことになりました。
内容は特に縛りはなく、それぞれの仕事や趣味の話、食べ物やお酒の話、政治談話、日頃感じていること・・・等々、できるだけpersonal な内容としたいと考えています。
まず第1回目は、院長の武田が担当いたします。

次々にバトンタッチしたいと思います。

 「早春の三冊」などとおおげさなタイトルですが、別に早春にふさわしい本を特別にセレクトした、などということではありません。たまたま最近再読して、特に興味深かった本、というだけなのです。

 僕は本が大好きで、常に複数の本を並行して読んでいます。一種の活字中毒でしょうが、この中毒には効く薬もなく、患者は楽しいばっかりなので、特に治療の必要もありません。


 今回は全く脈絡無く、以下の三冊をあげてみました。

1)「喜嶋先生の静かな世界」 森博嗣 講談社
2)「星を継ぐもの」 ジェイムズ・P・ホーガン 創元SF文庫
3)「長いお別れ」 レイモンド・チャンドラー ハヤカワ文庫



読んでおられない方に、「ネタバレ」になってはいけませんので、あまり具体的には書きませんが、それぞれに感じたことを簡単に。

 一冊目の著者;森博嗣氏は某国立大学工学部助教授で、ミステリーの分野で多数の著書を怒濤の如く出版されていますが、これは全く違った内容の、「自伝的小説」です。“理系の研究者はこういう生活をして、こんな事を考えているのか!!”と驚く本なのですが、何しろ登場人物がみんなある意味変人で、大変に魅力的。静かなよろこびと、静かなかなしみに満ちた本です。

一節だけ引用:「一日中、たった一つの微分方程式を睨んでいたんだ。あの素敵な時間は、いったいどこへいったのだろう。」

 二冊目、これはSFの古典で、かなり多くの方が読まれていると思います。壮大な構想をもとに書かれた、三部作(のちに四部作となる)の最初の一冊。月面で、宇宙服をまとった死体が発見され、その死体は5万年前のものと判明する・・・という始まりで、さらに紆余曲折の連続の後、地球人の起源が(も)解き明かされるSFなのですが、そこに描かれる科学・技術についての記載が素晴らしくリアルで、物語の進行にワクワクさせられる数少ない本のひとつでしょう。

 三冊目、これもハードボイルドの古典ですね。僕は最初に十代の頃に読んで強い印象を受けましたが、ある程度年を喰ってから読むとまた一段と味わい深いです。最近村上春樹氏が新訳に挑戦していますが(「ロング・グッドバイ」)、やはり慣れた清水俊二訳のものが落ち着きますね。これを読んだあとは、ついバーでギムレットを注文してしまう人がたくさんいるのでは・・・。

 いずれにしても、読書三昧は良いもので、時間を忘れてしまいます。読書の秋、と言いますが、春も夏も冬も読書には良いシーズンですね。

院長 武田