2015年12月30日水曜日

第132回 「檜山文さんの作品展」

突然ですが皆さん、

「檜山 文 さん」

をご存知ですか?
この方は、福山市で生まれ、小学校の教員を夢みて、放課後児童教室の先生をされていました。
文さんは、思い描く教師像の理想と現実の間で悩んでいました。
ある時、ふと頭の中に言葉とイラストが頭に浮かび、それを形にし始めました。
それをきっかけに、イラストレーターとしてウエルカルボード、表紙イラストなど様々なイラストデザインを描かれました。
イラストデザインを通じて、 『生命の大切さ,ありがとうの気持ち,希望』を多くの人に伝えてきました。自分の描いた作品で、『誰かの心の支えになるように』と、願って!!

残念ながら、檜山 文さんは34歳の若さで亡くなられています。
現在は、ご両親が文さんの思いを引き継ぎ、作品展を開いておられるようです。

私自身、檜山文さんの作品展に行き、とても感動してしまいました。

檜山さんの作品については、ホームページで確認できるようになっています。

http://www.aya-hiyama.com/index.html


どの作品も、希望や勇気を与えこころの温まる作品ばかりでした。

みなさんも、機会があれば檜山文さんの作品展に行ってみて下さい!

医事課 小松尾

2015年12月19日土曜日

第131回 「私のちょっとのどかなひと時を皆さんへ」

新米の季節で、この間父と2人で軽トラに乗って、米を買いに行きました。
神石の知人のところで、毎年分けてもらっています。
いつもは、仲良く父と母の2人でいっていたのですが、今年は事情があって、私と父の2人で行きました。
30kg袋を11個、車の荷台へがんばって乗せ、いい汗をかきました。
その帰り道、道の傍らに懐かしいような風景があり、写真を撮りました。
まだあるんですねぇ、水車小屋。
父が、

「これでつくと米がおいしいんじゃ」
 
と懐かしそうに話してくれました。





先日、お休みの日のことです。
小学1年生の娘と洗濯物を干しながら、お手玉の中に入れる数珠球を庭の草木から採っていました。

「ちーちゃん、いっぱい採って、お手玉つくろうね」

と、のどかーな時間をすごしていました。


そこに、「ばっしゃーん」と水の音。

「母さん。なんか落ちたよ。ばっしゃーんって」

「そうねぇ」

と、神谷川のほうを向いてみると、なんと、鹿。
それも、りっぱな角をした牡鹿が、川の中を「ぱしゃーん、ぱしゃーん」とはねながら、川下へ。娘と

「今の鹿だったね。」

とはしゃいで、家の中へ。
上の子の高校生の息子に話すと、

「角が本当にあった?角が丸まってなかった?」

と疑って信じてくれません。
主人が帰宅して、昼間の出来事を娘とジェスチャーを交えて報告すると、息子と同様の反応。娘とは3日くらい、

「鹿がばっしゃーんていったよね」

と盛り上がっていました。証拠の写真があればいいのに・・・。どなたか、鹿を見ませんでしたか?


ちなみに出来上がったお手玉ですが、かなりかわいく出来上がり、子供は大喜びです。懐かしさあり、少し出来る母を見せたくて、お手玉3つをして見せています。昔はもっと出来たのにと思いながら、がんばっています。



看護師長 土路生(外来)

2015年12月10日木曜日

第130回 「虫のお話2編~クマゼミの羽化と越冬中のコクワガタ」

虫が苦手な方、ごめんなさい。アップの写真もありますので、最初に謝っておきます。

今年の7月下旬、晴れた日の夕方、地面で動かなくなっているセミの幼虫に出くわしました。抜け殻かと思いましたが、背中が割れていません、本物です!。できるだけ揺らさないように持ち帰り、鈴虫用の小さな容器にキッチンペーパーを敷き、植木鉢の底に敷くためのプラスチックの網を立てかけて、セミの幼虫をつかまらせました。明るい部屋ではゴソゴソと動いて、落ち着きがなかったので、暗い部屋に容器を移して、夕食を食べて、ひょいと見ると20:40、もう背中が割れて羽化が始まっていました。(笑)


ブルブルと体を震わせながら少しずつ成虫がでてきましたが、途中で幼虫の脚が網からはなれて、キッチンペーパーの上に背中から軟着陸していまいました、びっくり!。しかし、幼虫の抜け殻を指で支えるしかありません。羽化したばかりのセミの脚は柔らかいので、網につかまることができないのです。指先のセミとにらめっこが続きました。セミはサンダーバード2号に似たクマゼミです。(笑)


約30分ほどたつと、脚に少し色がついて動きも良くなり、見た目にも硬くなってきたようなので、網の傾斜を緩くして、そっと乗せてみました。ちゃんと網につかまれることを確認して、まずはほっと一息。抜け殻も取れました。
次いで、少しずつ網の角度を高くして立てかけると、網にぶら下がるような姿勢で、翅(はね)が伸びてきました。翅はすこし白っぽい半透明な感じで上部はうす黄緑色で、とてもきれいです。


時間がたつと、体の色は濃くなり、翅は透明感が増して、硬くなってきました。まだ鳴きませんし、ほとんど動きません。オスだったのか、鳴かないメスだったのか、お腹の鳴くための腹弁の確認を忘れました。
最後の写真は、すこし明るくなってきた翌日の夜明け前です。木につかませてみると、安定しています。すこし、翅に左右差があるのは残念ですが、この後、ゆっくり木を登って行きました。



今回、初めてセミの羽化を間近で見て、さらにお手伝いをするという経験をしました。
とても感動しましたが、同時にとても気疲れもしました。
そして翌日、非常に眠かったのはいうまでもありません。(笑)

また、今年の6月に、灯りに惹かれてか、コクワガタが玄関近くに飛んできているのを見つけました。 

一度は上手に容器の隙間から脱走しましたが、忍者よろしく部屋の壁にとりついているところを無事保護しました。(下部 真ん中の写真上部)

夜行性なので、日中はアルミ箔の影に隠れて、夜にはしっかり昆虫ゼリーを食べています。コクちゃんというニックネームもついたので、このまま元気に春を迎えてほしいものです。(笑)



虫のお話2編、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

第二内科部長 松本

2015年11月30日月曜日

第129回 「私のほっとする時間」

"今、大きな話題になっている絵本 『ママがおばけになっちゃった!』

今年7月の刊行以来、発行部数は20万部となり、絵本としては異例のスピードで売れている。"


と、テレビで紹介され、気になって購入した絵本が手元にあります。




あらすじ

「ママは くるまに ぶつかって、おばけに なりました。」
と物語ははじまります。
"死"をテーマにしています。

でも物語を読み進めると、笑顔になったり、涙したり、時には感動したり・・・悲しいだけのお話ではないんです。

おばけになったママは、悲しむ息子が心配でたまりません。
夜、ママは息子の前に現れて、ふたりはいろいろな話をします。
おばけになったママと子どもの掛け合いは、笑いがあり、ほほえましく感じられます。
けれど、ママと話すうち、息子は途中でこらえきれず泣き出します。

「ぼく、どうすれば いいの?ママがいなくなるのなんて いやだあ! うわあああ!」

「ママだって どう すれば いいのか わかんない!」

「うわあああ!」


そして、親子は、お互いの気持ちを伝え合うのですが・・・。

ママが死んでおばけになっちゃった!という、ただママが死ぬという話ではなく
「『このこ、わたしがいなくなったらどうなっちゃうの?』という、ママなら誰もが思うこと。それを親子で考えてみてほしいんです。 子どもは、ママがいるのがあたりまえじゃなくて、感謝することに気づいてほしい。
絵本の中で、一回でもママがいなくなる(擬似)体験をする。それは”ない”を見つけるから”ある”を感じるってこと。
ママもこの絵本を読んで、子どもと一緒にいることがどれだけ幸せか感じられると思います。
お互いの大切さを感じてほしい、そういう思いがこめられています。」

(作者:のぶみさんのコメント)


10分足らずで簡単に読め、また何度も繰り返し読める絵本。
家族が寝静まってから、自分のためのちょっぴりの時間に読書をします。
この絵本に出会っていろんな思いをいだきました。
主人公に対する共感。
子どもの頃に感じたなつかしい思い。
当たり前に感じていた周りの人の愛情。
もしかしてこんなことがあるかもと想像される不安。
大切な人への愛おしい思い・自分が何をしてあげれるのか?
大切な人に大切と伝えてほしいという気持ち。

生活に疲れていたが、周りのひとからいただく「しあわせ」「感謝」を感じ心がほっとあったかくなる ほっとした時間でした。

忘れていた読書感想文を書いた気分です。

栄養管理室 湯藤

2015年11月20日金曜日

第128回 「春・夏・秋・冬それぞれの季節の匂い」

日本には四季があります。
生まれて今まで当たり前のように巡って、今年で何度目になったでしょうか?
私は毎年、
「あ~春(夏・秋・冬)になったなぁ~」
と感覚で感じる瞬間があります。
みなさん興味ないかもしれませんが、ひとりごとと思ってさらっと流してください。)^o^(

ぴしっと冷たい空気を感じていた冬の寒さが少しずつ和らぎ、天気のいい休日、ベランダに布団を干して、サッシのさんに座っていると、すかさず我が家の三男(トイプードルのくうちゃん)が膝によじのぼってきます。そのくうちゃんを撫でながら、陽射しが心地よくなったな~と、ぼーとしていると、道を隔てた小山から「ホーホケキョ」とうぐいすが鳴きます。「お、うぐいす!春が来たね~」と嬉しくなります。道端につくしが頭を出して、田んぼ一面にレンゲの花が咲きます。その頃、私にしかわからない春の匂いがするんです。
じっとりとした梅雨が明けて、道路にメラメラ陽炎がゆれて、空には入道雲!
夏が来た♡
私の一番好きな季節です。

夏になると必ず思い出す場面があります。バレーボールを運動場のコートで練習していた子どもの頃、「水を飲むとしんどくなるから、飲むな!」と今では考えられませんが、そう言われながら、どろどろになってクラブ活動をしていました。(何十年前の話し?)
私の顔のシミはその頃の日常的な日焼けが原因です(>_<)

もわっとする暑さの中、うるさいくらい鳴くセミの声と田んぼの稲の匂い、私にしかわからない夏の匂いがするんです。








日が暮れて家路につく頃、草むらから聞こえる虫の声。
コオロギ?鈴虫?松虫? 秋だなぁと感じます。
日中はセミがまだ鳴いているのにね )^o^(
稲刈りのあとの匂い、さわやかで心地よい風、私にしかわからない秋の匂いがするんです。
秋の匂いがするんです。














夜綿入れ半纏を着て、「うう・・さむっ」って言いながら、ベランダで洗濯物を干します。
くうちゃんも、私についてベランダに出てきます。
2人で空を見ると、☆がとてもきれいで、 寒いけど結構好きな時間です。
月夜はまた格別。 鼻からスゥーといっぱい空気を吸うと、冬の匂いがするんです。












なんだか、とりとめのない話しですみませんでした。


看護師長 門田(外来)

2015年11月9日月曜日

第127回 「未来が過去に」

私は、物心がついたころから手塚治虫先生の漫画「鉄腕アトム」がお気に入りです。
交通事故でトビオという名の息子を喪った天馬博士が似せて作ったロボットがアトムです。トビオにそっくりで人間と同じ感情を持ったロボットなのですが、人間と同じように成長しないことに腹をたてて、天馬博士はアトムをサーカスに売ってしまいます。サーカスからアトムを引き取ったのがお茶の水博士です。お茶の水博士はアトムを学校に行かせたり兄弟・両親をも作り、そして、色々な事件に巻き込まれては、一緒に解決していきます。

アトムの住む時代は、ビルの合間に道路が通っていたり、ロケットが宇宙を飛んだりしています。
私が幼少の頃から考えると、考えもつかないはるか未来のことでした。
1964年の東京オリンピックが開催される頃には、東京駅からの新幹線が有楽町のビルとビルとの間を飛ぶように走り始めました。手塚先生は50年後の未来を予測して漫画を描いたのでしょう。

しかし、アトム達は学校でノートに鉛筆で書いています。さすがの手塚先生もコンピューターを用いることまで予測はできていなかったのでしょう。

アトムの誕生日(魂を吹き込まれた日)は2003年4月7日です。

先日、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、主人公たちが到着した未来が来たとの報道がありました。デロリアンという自動車型タイムマシンの未来のタイム設定が2015年10月21日でした。
すなわち、今の我々は漫画や映画の未来を超えた時代に住んでいるのです。

副院長 小坂(整形外科)

2015年10月30日金曜日

第126回 「芋掘り」

朝晩涼しくなってきましたね。

「収穫の秋」 ということで、先日芋掘りをしてきました。

芋掘りをするのはおそらく20年振りくらいになると思うのですが、張り切って畑に行ってみたものの芋を掘る手順が分からない・・・。

隣の畑を世話しているおじさまに知恵を拝借。

まず、

○つるをカマで切り、どこに芋があるのか把握すること

○その後、スコップで芋を掘り起こすこと

だそうです。

豪快にスコップで掘ろうと挑戦したところ、芋が二つに割れていたり、スコップ痕が・・・。やさしく掘り起こす必要があるみたいですね~・・・。

収穫したさつまいもをタライで洗い、2~3日程度日光に当てると甘みが増すとのことで天日干し。

2~3日待つことができずに、当日に蒸し芋にしておいしくいただきました。

たくさんのさつまいもをどう保存するか・・・少し調べてみたので紹介します。

さつまいもは寒さに弱いので、冷蔵庫には入れないこと。

新聞紙に包んで、日の当たらない場所での保存が良いようです。


○さつまいもの効果

便秘に効果があるのは皆さんご存知だと思います。

実はりんごの10倍以上のビタミンCが含まれているので、コラーゲン生成を助ける機能や、免疫を強化し風邪を予防する働きがあるそうです。更に、さつまいものビタミンCは加熱調理しても糊化したでんぷんの作用により壊れにくく、残存率が高いそうです。

みなさんも是非召し上がってみてください。







医療福祉相談室 平田

2015年10月15日木曜日

第125回 「花火」

夏といえば花火、そして花火大会。

私は花火が大好きです(夏生まれだからかな?ちなみに誕生日は8月8日です・・・)

今年はまだ3回しか行けていませんが・・・ 先日、8月15日 上下の花火大会に行きました。中学校の運動場から見上げるのですが、本当に近くから見れて目の前で花火!!!

とても感動します。

実は福山の花火の日ですが、・・・穴場なのですよ。

それと8月23日(日)庄原夏祭り花火大会もとても感動しました。
上野池の水面に映る花火!!!フィナーレの花火は、全長100mに渡る巨大ナイアガラの光のガーデンが水面に映り、2重に楽しめます。上下と比べると比較にならない程、人が多く池の周りは早くから三脚が並んで、シートが貼ってあり場所取りが大変です。でも、とても感動しますよ、是非行って見て下さい。

ところで、花火大会の意味や由来をご存知ですか?気になったので、調べてみました。

夏の風物詩・花火は、そもそもは送り盆の時期に、魂の鎮魂のために打ち上げられたものだといわれています。お盆は15日が中心で、これをお盆の中日などということもあります。
お盆の期間は、一般には13日から16日の4日間で、一般的に「お盆とは、年に一度祖先の霊が私たちのもとに帰ってくる期間」とされています。
13日に先祖の霊が迷わず当家に来られるように迎え火を焚くことから13日を迎え盆、16日に先祖の霊を送り出すための送り火を焚くことから16日を送り盆といいます。

送り盆とは、先祖や亡くなった人たちの霊を祀る期間の最終日で、親族の霊を送る日なんですね。送り盆は「精霊送り」とも言われます。京都の大文字焼きは「送り火」の一つで、送り盆のイベントです。他にも灯篭流しをする地域もあります。

もともとは送り火として、ご先祖様をお送りするための花火でしたが、いつしか夏の観賞メインのイベントになったみたいです。日本各地に花火は広がり、そして、先祖供養の意味合いやお祭り等で打ち上げられるようになり、現在に至ります。

今では、花火は見て楽しむイベントとして定着していますが、中国から来た火薬が日本でお盆や供養に使われ、広がっていったそうです。

花火大会がお盆と関係していたので8月開催が多いんだそうです。日本の伝統行事として捉え直して、一発の花火にも魂への祈りが込められていると思うと、花火を見る自分の気持ちも、綺麗なものに対する感動に加え、少し厳かな感じになりそうです。

ちなみに、私は、「ビール」と「枝豆」を持って、花火を見ていますが・・・


そして最後に、お知らせです。
10月17日(土)全国の花火師が技を競う「八代全国花火大会」が行なわれます。
北は秋田、南は鹿児島まで全国各地から熊本県八代に花火師が集い、その技と華麗さを競います。一瞬の輝きに賭ける匠の技、とても素敵だと思いますよ。

12,000発ですよ・・・・・







看護師長 粟田(手術室)

2015年10月13日火曜日

第124回 「トムのはなし」

ペナントレースも儚く終わってしまい、カープのことを書こうにも、愚痴と非難と弁護ばかりになりそうなのでやめて、トムのはなしです。

我が家には、 『トム』 という名のもうじき11才になる犬がいます。
種類は、『ウェルシュ・コーギー・ペンブローク』 、足が短くて尻尾がないかもしくは極めて短いやつです。名前が難しい割には結構知名度の高い、地味ではあるがそこそこの人気種です。イケメンのくせに短足で愛嬌があるからか、年令は問わず女性から好かれるようで、散歩をしていてもよく声をかけていただき、無い尻尾を振ってはしゃいでいます。

小生も妻も犬は嫌いで、飼うなんて考えたこともなかったのですが、我が家では変わり者の四女が小学生になったときに、どうしても犬を飼いたいと言ってきかず、しっかり世話をすること、家の外で飼うことを条件にしぶしぶ飼うことになりました。

年賀状で、家族の名前の最後に「トム 2才」と書いて出したら、ある方から

「熊谷さんとこ、6人目が出来ちゃったんですね!」

って、いやいや、子ども5人いれば6人もありだろうと思われても仕方ないのですが、さすがに名前に困っても「トム」はなかろう...。 

案の定、娘は時におやつをやるくらいで、日頃の世話は犬の嫌いな我々夫婦に委ねられました。もとより飼いたくも触りたくもなかったものですから、特別なしつけもせず、散歩と糞の始末と餌やりの日課を朝夕で分担して遂行していきました。幼犬のころはやたらとはしゃいで服を噛みつかれて破けたり、ご機嫌を損ねて手を噛まれたりしましたが、飼っていれば情が移らないわけでもなく、下痢が続いたり血尿になったりすれば、心配して動物病院に連れて行って薬を飲ませますし、台風や吹雪の日にはちゃんと小屋に入っているか様子を見てやっています(日頃は全く小屋に入らないやつです)。

現在のところトムは相変わらず元気ですが、もう2、3年して末っ子が家を出ていくころにはトムも老化が顕著になり、手がかかるようになることが予想されます。外では心配な状況になったら家の中で飼うことにしなければならないだろうか、手間のかかる世話や処置が要るようにならないだろうか、など思ったりします。 

「いぬのえいが」という日本映画がBSで放送されたのをたまたま観て、見入ってしまい、心ならずも計らずも、涙してしまいました。トムの人生、いや犬生を鑑みるに、我が家に飼われて幸せだったのかしら、と思いを巡らし、翌日から少しだけトムのことを可愛がってやろうと思いました。
トムのお蔭で、やむをえず、少しだけ早起きをして、長い距離ではないが散歩ができていることは小生の体調管理に役立っているはずです。

トムくん、ありがとう、これからもよろしく。

時々は、ささみジャーキーをおまけしてやるからね、元気で長生きしろよ。

副院長 熊谷

2015年9月30日水曜日

第123回 「汁無し坦々麺」

少し前に先輩と汁無し担々麺を食べてきました。
今まで、汁無し担々麺は食べた事がない!・・・

と言うか、担々麺自体を普段チョイスしないのもありますが。

残念ながら、そちらの店はいまいち口に合わなくて、しょんぼりな結果に終わりました。




ちょっと話が逸れますが、今回書く際にWikiPediaを見たら、担々麺って元々汁無しで、陳建民さんが日本風に改良して広まったのが今のものとか。

つけ麺系と言えば広島なので、その辺発祥かと思っていました。

さて、ハズレを引いて不完全燃焼のところに、よくチェックする動画サイトを見ていると汁無し担々麺のを作る料理動画が。…うーん、自分で作ると言う発想はなかった。

Cookpadで、「汁無し担々麺」を検索。

・・・119件。

意外に多い。

そういえばTVでやってましたが、Cookpadはスタッフが実際に作ってから掲載するらしいですね。

さて、汁なし担々麺ですが、豆板醤とひき肉があれば後は普通の家庭にあるもので簡単に作れそう。

豆板醤はなぜかあるので、2、300円の買い物でいける。

と言うわけで、上記の動画と人気のあるCookpadレシピを適当に組み合わせて完成。



・・・麺を適当に安いのを選んだせいで、そこは若干微妙な仕上がりになりましたが、やはり料理自体は簡単でした。

次はちゃんとした麺を選ぼうと思います。

余ってる素麺でも案外いけるかもしれませんね。

台湾なんかでは、平打ちの細うどんみたいな麺だったりするらしいですし。


薬剤科 栗延

2015年9月22日火曜日

第122回 「感動をありがとう!!」

今回の「井戸端情報」では、つい先日感動した話をしたいと思います。

私には、13歳になる1人息子がいます。
現在、中学2年生の息子くんは、K学園中学校に通っています。
K学園は文武両道で、運動部・・もちろん文化部も活動がとても盛んです。
全国大会にもよく出場しています。

息子くんが中学生になって、部活動を決める時、母親としては・・出来れば運動部に入部して欲しいと思っていました。(泥んこのユニフォームを洗濯するのが密かな憧れだったりもしていました)

そんな密かな願いもむなしく、息子くんが選んだ部活は

「音楽部コーラス」

でした。

聞いた時には正直、

「え~~~っ!?」

という感じでした。

私のコーラスのイメージとして一番に浮かんだのが・・いわゆる[ママさんコーラス](^_^;)

奥様達が楽譜を持って歌っている・・そんなイメージが・・(^_^;) 

男子がコーラスなんて大丈夫なのかなぁ?と心配する日々。

そんな母親の思いとは裏腹に息子くんは毎日楽しそうに部活に通い始めました。
K学園音楽部コーラスは中学1年生~高校3年生まで総勢76名の部員(男子部員は13名)がソプラノ・アルト・テノール・バスパートに分かれ練習をしています。

息子くんはテノールパートになりました。家でも歌の練習をしたり、ダンスの練習をしています。あまり歌が上手とは言えない息子くん(_(._.)_)、本当に大丈夫なのだろうか・・と心配する日々。

そんな日々が続きましたが、毎年夏に開催される音楽部コーラス「サマーコンサート」を観て心配も吹き飛びました。とにかく感動・感動・感動でした。部員76名が各々のパートの旋律を奏で素晴らしい歌声(ハーモニー)となっていました。

時にはダンス、時には劇・・素晴らしいステージでした。

男子部員のテノール・バスパートがあるからソプラノが活かされる、アルトパートがあるからテノールが活かされる・・・コーラスには男子が必要なんだと納得しました。

今年もつい先日音楽部コーラス「サマーコンサート,2015」が終わりました。
中学2年生になった息子くんは、歌にダンスにさらに磨きがかかっていました。
今回のコンサートのテーマは[家族]でした。

ふだん伝えられない感謝の気持ちであったり、家族への応援であったり・・歌声からちゃんと伝わってきましたよ~。息子くん感動をありがとう。思春期真っ只中の息子くん、だんだんと口数も少なくなってきていますが、歌で気持ちを伝えあったり、歌を共通の話題としたり・・まさにコーラスさまさまです。

ところでみなさまは、金曜夜10時から放送している「表参道高校合唱部」というドラマを知っていますか? 簡単に説明すると廃部寸前の合唱部を立て直していくという話です。ドラマの中で毎回さまざまな歌が出てきます。懐かしい歌から定番の歌までさまざまです。ちょうど息子くんの音楽部コーラスを見ているようです。部員は7名と少ないですが、とてもきれいなハモリでいつもつられて歌ってしまっています。息子くんは、やっぱり・・テノールパートの旋律を聞いてしまうようです。(笑)
ドラマの中で、顧問の有明先生が

「歌の語源は訴えるだ!!」

と言っています。
まさにそうだなぁ・・と妙に納得しているところです。今では毎週金曜日が来るのを楽しみにしています。みなさまもぜひ「表参道高校合唱部」を見て下さいね~❤


看護師長 井上(本館2階)
 

2015年8月31日月曜日

第121回 「ハワイ旅行記」

60歳の定年後は、「絶対ハワイに行こう!」と決めて、密かに準備をしていました。
そして本年、夫婦二人で念願のハワイ旅行に行って参りました!
写真と一緒に色々ご紹介させていただきます。


≪出発≫


関西空港からホノルル 22:10発 いよいよ出発です!



≪海≫






穏やかで雄大な海に、一瞬時間が止まっているような感じさえ覚えました!
「年齢を忘れてはしゃぎすぎかな?」(笑)


≪デユーク・カハナモク像≫の前にて

一部加工しております
ワイキキの真ん中でビーチを背にして建つ銅像:デユーク・パオア・カハナモク(1890~1968)は、ハワイ初のオリンピック金メダリスト(競泳)であり、サーフィンの父と呼ばれたハワイの英雄だそうです。
カハナモク像の前で、
「写真撮りましょうか?」
と、日本の方々から声を掛けていただきました。日本からの旅行者はやはり多いですね。(でも、なんだか気持ちが和みます。)


≪空もさわやか!≫




≪カラカウア通り≫

新婚さんカップルも多いところです。「おめでとうございます!お幸せに!」と声を掛けたくなります。


≪ホテル庭園の花・アンセリウム≫

ハート型の深紅のものが一番ポピュラーで、白・ピンク・グリーン・深紫のものもあり花のように見えるのは苞で、黄色の軸のようなものが花だそうです。


≪日立の樹≫
一部加工しております
皆様、ご存じですか?そう、この~木なんの木~♪のCMで登場する木です。
そこで、テレビのCMで使われている「日立の樹」のプロフィールをご紹介します。

名称  モンキーポッド

生態  モンキ―ポッドは中南米を原産とする豆科の植物で、広く亜熱帯の各地に分布しています。大きく広げた枝の葉は、シダに似た形をしていて、日の出とともに開き、午後になると閉じます。年に2回、5月と11月頃に花を咲かせるそうです。

樹齢  約130年

高さ  約25メートル

幅   約40メートル

胴回り 約7メートル

Q:「日立の樹」はどこにあるの?
A:「日立の樹」は、アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島にある「モアナルア・ガーデンパーク」にあります。

テレビのCMで見てなんと優美で大きな樹木だなあと思っていましたが、その樹木がハワイのこの場所にあるとは・・・感激・感動。出会いに乾杯!
バスガイド(ハワイ在住の日本の方)Mさんが、「この木なんの木」を歌ってくださいました。素朴な歌声は、私の心奥深くまで伝わり、今では何だか身近なものに感じることができ、通勤の行き帰りにも口ずさんでいます。


≪海を一望できるダイヤモンドヘッド(標高232m)早朝ハイキング≫

<ダイヤモンドヘッド頂上から見たホノルル>


ダイヤモンドヘッドは、アメリカ合衆国内ハワイ諸島のオアフ島にある火山です。火山活動で噴出した火山砕屑物が、火口の周囲に積もり丘を形成した火山砕屑丘です。火口の内側の駐車場から山頂へは、約1㎞の道のりで、往復1時間30分程度でありますが、日頃の運動不足もあり、もうヘトヘトでしたが、清々しい爽やかな汗をかきました。
昨日と今日二日続けて登った方もいらっしゃいましたが、私はちょっと考えます(笑)
≪朝食はパンケーキ≫


ダイヤモンドヘッドハイキング後は、レストランでパンケーキの朝食をいただきました。
朝食の生クリームの量は、生半可じゃーないですよ。かき氷の大盛り盛りといった感じで、ホットケーキ枚数(3枚)にも驚き!ソーセージ付き。生クリーム・ホットケーキは好きだけど。朝からすごい!今日も一日頑張れるかな?


≪ポルネシア文化センターでは島々の文化を実施体験!≫

一部加工しております

一部加工しております

一部加工しております
オアフ島ノースショアの2600万平方メートルにも及ぶ広大な敷地に広がる、ポルネシア。
5000年の歴史と文化を再現したテーマパークです。園内に点在する7つの村(ハワイ・フィジー・タヒチ・サモア・トンガ・マーケサス・ニュージーランド)でポルネシアの島々に伝わる文化や芸能を体験できる所で1日中楽しめます。
フラダンスは最高、楽しかったですよ!

ポリネシア文化センターでガイドをして頂いた日本大学生のTさん、後ろ向きに歩きながら、一つひとつの文化を丁寧に説明されていました。本当にお疲れ様です。あなたのやさしい笑顔と気遣いに心癒されました。ありがとうございました。


≪ホノルルの夜景≫

ホノルルが一望できるプウ・ウアラカア州立公園 タンタラスの丘から


≪帰りの飛行機からのホノルル・また会いましょう!≫



今回の旅行は、ハワイの歴史・文化・各国の人々の温かさにも触れることが出来ました。
そして、私たちのこころ・きもち・おもいを穏やかにつつみこんでくれた、ハワイ!
これからの新たな人生の出発点ともなりました。

本当にありがとうございました!

事務局長 西嶋

2015年8月29日土曜日

第120回 「芦田川花火大会2015」

8月15日、快晴というよりは酷暑と言ったほうがいいぐらいの暑い一日。

雨の心配も無く19時30分号砲が鳴り、芦田川花火大会が始まりました。

我が家では、姪っ子宅にお邪魔して、クーラーの効いた中でゆっくりと見させてもらっています。
感謝多謝。

帰宅の運転は嫁さんに任せて、義弟と酒盛り&近況報告(愚痴あり)で盛り上がり、花火の音に誘われるように酒を片手に2階のベランダに移動。

後半は、わんこに背中に圧し掛かられ、髪を囓られたりしながらの騒がしい鑑賞になってしまいましたが、楽しい一時を過ごせました。

まあ、帰りの渋滞がつらかったですけれども…。

写真はスマホでパシャリと。

意外にスマホでも撮れるものですね。

放射線室 池田




2015年8月20日木曜日

第119回 「日本一の「天空の駅」」

前回も書きましたが、私は島根県出身です。
自慢できるものは何もなく、あるとすれば、空気が美味しく、自然がいっぱい!くらいですが・・・
また島根のことを書きます。<m(__)m>

私は、地元の中学校を卒業し、高校は川本町にある川本高等学校(現:県立島根中央高等学校)に入学しました。JR三江線の宇都井駅⇔川本駅まで毎日往復3時間を通学しました。

その宇都井駅・・・実は有名な駅なのです。

宇都井駅は、超が付くほどのローカル路線ですが、地上ではなく無人高架駅です。トンネルとトンネルとの間に駅があり、ホームまでは116段の階段を老若男女、上がらなければたどり着けません。ホームは地上20mの位置にあり、駅の高さとしては日本一!!そのことから、「天空の駅」とも呼ばれました。


また、トイレが、階段下の地上に設置されていますが、行きにゆっくり使用・・・していたら、もちろん乗り遅れます。


宇都井駅が、開業となった1975年8月31日、宇都井地区の住民は大喜びでした。これまで広島県三次市や江津方面への交通手段が難しかったので、夢のような世界となりました。その為、この駅は地域住民が率先して掃除をして、季節の花で飾り、ベンチには座布団が置かれるなど、現在も非常にきれいです。

2012年から毎年11月「INAKAイルミおおなん」というイベントが開催され、宇都井駅がイルミネーションで飾られています。

現在は、通学に使用する学生も少なくなり、1日平均乗車人数は1~2人と聞きます。しかし、私の地域、宇都井にとってはなくてはならない駅です。

なにもないところですが、これから鮎が美味しく、この暑い夏も涼しい島根。

この夏、やまなみ街道も良いですが、下道でゆっくり島根へお越しください。

看護師長 永久(本館4階)

2015年8月10日月曜日

第118回 「消えるジャズ喫茶」

私の趣味のひとつに、ジャズの鑑賞があります。
かれこれ45年になるでしょうか。

昔はLPレコードを買い、家具調のステレオ(この言い方がもうすでに過去のもので、いまはコンポ、オーディオでしょう)で聞いておりました。小遣いのほとんどはLP代になっていました。今もあるのか定かでないのですが、「スイングジャーナル」というジャズの月刊誌もあり、本屋で立ち読みして、次はどのレコードを買おうかと迷ったりしていました。。大学生になり、あちこちにジャズ喫茶があり(といっても府中市のお好み焼き屋ほどのものではありませんが)、よく通ったものでした。買ったばかりのLPを持参してかけてもらったりしたこともありました。

実家のある尾道市の美ノ郷町に40年ほど前に「ラボ」というジャズ喫茶があり、たまたまみつけてはいったことがあります。まあ、見てびっくり、馬鹿でかいコンクリートホーンスピーカー、すわり心地の良い椅子がすべてスピーカー側へ並べられており、ジャズを聴くためだけに存在しているところでした。
入り口には貼り紙があり、

「当店はジャズを聴いていただくためのお店です。したがって、音量も大きく、ジャズがお好きでない方はご入店を遠慮させていただきます」

とありました。ここで聴いた音はいまでも耳に残っています。それはそれはとんでもなく素晴らしい音でした。壁にはケニー・バレル、ロン・カーター、日野皓正などの直筆サインもあり、また、マッチ箱のデザインが来店のたびに替わっており、これを集めるのも楽しみでした。大学在学中にいつのまにやら閉店となりましたが、あのスピーカーやアンプはどうなったんだろうと思っております。

近年こういったお店はどんどん減っていってますな。時代の流れとはいえ昔懐かしい「ジャズ喫茶」、どこかにいい店はないでしょうかね。

ちなみに私のもっともお気に入りのLPはジョン・コルトレーンの「バラード」です。

外科部長 浦久保

2015年8月1日土曜日

第117回 「92この元素」

学生の頃、化学の授業で習った元素! 

日常生活で意識したことなどないし、知らなくても生活できる・・・。

とはいえ、「元素図鑑 宇宙は92この元素でできている」というタイトルが目に飛び込んできてつい買ってしまった。難しい本ではないので買ってみた。

お金、嫌いな人はいないはず。世界ではこれまでなん十種類もの金属が、硬貨づくりに使われてきた。でも、いつも3つの金属がつかわれていたので、この3つの金属を貨幣金属と呼ぶようになった。それが金・銀・銅だ。と雑学が増えたところで、造幣局のようにお金をつくれるわけもない。しかし、簡単に硬貨をきれいにピカピカにはできるらしい。


準備するものは、古くてきたない銅貨(10円玉)・酢・塩。

1:硬貨がひたるくらいの酢をボウルに入れる。

2:塩をたっぷり入れる。

3:10円玉をかさならないようにボウルに入れて10分待つ。

4:10円玉をとりだしペーパータオルの上に置き、かわかす。


ダイヤモンド嫌いですか? 
そんな女子はいないはず。僕も大好き、一度買ったことはあるけど指にされているのは見たことがない・・・・?

ダイヤモンドが一番かたい天然の物質であることは、誰もが知っている。でダイヤモンドはたった1つの元素でできている。それは元素番号6の炭素らしい。

天然のダイヤは、炭素を含む地中の鉱物に、高温高圧がかかってできあがる。この変化には数十億年の時間が必要で、火山の噴火でこの石が地球の表面近くに運ばれ掘り出される。
そして磨いて磨いて輝く石になる。
僕が買ったあの石は、そんな貴重なものなのだ・・・・。 だが見たことがない・・・・。
誰かにダイヤをあげれば、もっと喜んでもらえるのかな?
それとも、僕の危機管理能力が問われているのか・・・・・・・・・・・・・・


リハビリ室 木村

2015年7月20日月曜日

第116回 「初孫エピソード」

先日、初孫が産まれました。

その中から命の誕生エピソードを紹介します。


長男は、陣痛が始まってから一生懸命ママのお世話をして 一緒に呼吸法をしたり、背中をさすったりしていました。いよいよ分娩が近づいてくると、ママの手をしっかり握って身体を支えたり、とにかく 「頑張ってくれ!」 という思いが、私にもヒシヒシと伝わってきました。

そして、無事誕生。 

「生まれてくれて、ありがとう。」

「生んでくれてありがとう。」

希望、夢、感動そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。

26年前の自分を思い出して、わが子の姿を見たときの

「生まれてくれて、ありがとう。」

という感動と、

「幸せになってほしい。」

という願い。

しかしそれは、日々大変な子育ての中で、ついつい忘れてしまうこともありました。
新しい命を授かった時の戸惑いと喜び、生まれたときの感動、少しずつ成長していく姿.。
ひとつひとつにジーンとし涙し、時には笑い、「親にしてもらえて良かった」と思う。

・・・日々の生活の中で、どうしても「どうして言うことを聞いてくれないの」と色々な事を求めがち・・・もちろん、それは決して悪いことではないと思いますし、現代社会で生きていくためには、しつけや教育も不可欠です。親も人間。完璧な存在ではないし、魔法使いでもない。と開き直りたいところでもあるますが、親として、愛する我が子に出来るだけの事をしてあげたい。そこで考えてみたところ、子供が親に求めている最も大切な事の一つは、「自分がここにいていいんだ」という確証をくれる事なのではないかと思うのです。

生まれてきてくれた事 親にしてくれた事 一緒にいてくれる事、元気に成長してくれる事、そんな一つ一つの奇跡の積み重ねに感謝し、親子関係を深めることが大切だと思います。
現在、仕事が終わって毎日家に帰るのが楽しみです。
赤ちゃんの顔はいくら見ていても見飽きることがありません。今は便利な時代で向けばすぐにスマホで写真も動画も簡単に撮ることができます。赤ちゃんの成長は著しく毎日50g以上体重が増えています。

孫の誕生を機に、孫の世代の若い人たちのために自分たちに何ができるかと考えてしまいます。皆が希望を持って生きていけるような世の中であってほしいと願います。


看護師長 持田(東館3階病棟)
      

2015年7月11日土曜日

第115回 「神石高原町「ティアガルテン」で、楽しく夏を過ごそう。」

昨年の6月から、週に2回、神石高原町立病院に応援の診療に行っています。

町立病院からさらにタクシーに20分ほど揺られて、油木の特養シルトピアと神石の特養神寿苑に訪問診療に行くのですが、その車中では、タクシーの運転手さんと神石高原町について、あれこれと雑談をしています。

私は、

「夏に夜、窓を開けて寝られるようなところは、日本にそれほどない。その素晴らしさを地元の人はあまりわかっていないのでは。地元の人は、神石は冬に雪が降るから、生活に不便、だから人が住まなくなり、過疎になったというが、世の中には、雪を見て、それほど苦にならない人も、また逆に喜ぶ人もいるのに」

というのですが、あまりピンとは来ないようです。

神石高原町は現在、過疎化にまっしぐらで、人口も1万人を切り、どんどん減少しています。確かに、人口が減少していくことは「脅威」ですが、大きなポイントは、若い世代の人口比率が今後どのようになっていくのかだと思うのです。

広島県の統計を見ると、神石高原町の合計特殊出生率は、1.87で県トップ、県平均の1.57を大きく引き離しています。(ちなみに、全国平均は1.47です。)神石高原町が子育て支援の制度を充実させているということもその一因かもしれませんが、神石高原町の持つ魅力と可能性を感じます。

※合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ、英:total fertility rate、TFR)とは、人口統計上の指標で、一人の女性が一生に産む子供の平均数を示す。

さて、そろそろ、「今年の夏を家族で楽しく過ごす」という本題に入って行きたいと思います。

7月4日に開園した、自然体験型施設 神石高原町「ティアガルテン」 について、ご紹介したいと思います。
6月28日、梅雨の間の晴天を利用し、開園前の 「ティアガルテン」に遊びに行きました。福山市内から車で30分~40分ほどで、仙養ヶ原の一角にあります。

災害救助犬 「夢の丞」 で有名な、Peace Wanko Japan(ピースワンコジャパン)と隣り合わせにあります。「ティアガルテン」はドイツ語で、「動物の楽園」という意味になるそうです。

大きな芝生の丘陵の中に、ふれあい牧場があり、乳牛が放牧され、入園者とたわむれていました。
ふれあい牧場の責任者である相馬さんと、放牧されている子牛のレモンとジャスミンについておしゃべりをしている中で、東日本大震災後、偶然ここに移住をされてきたという話をお聞きしました。

ここには、原発の放射能の影響で、地元に住めなくなり、移住してきた家族が5家族あり、小学生が8名いて、地元の小学校の生徒数50名の中で大きな数となっているそうです。 

私は2011年3月の震災で医師会のJMATとして、石巻市に医療支援で行ってから、ずーっと、石巻市雄勝町の復興の応援をしてきていますが、原発で地元に住めなくなった福島の方々のことがずーっと気がかりでした。不思議なめぐり合わせを感じました。さて、後から知ったことでしたが、相馬さんは、旧相馬藩主34代で、相馬行胤(そうま みちたね)さんと言われるそうです。

そのふれあい牧場で、しぼりたての牛乳から作ったばかりのソフトクリームを試食することができました。甘味をおさえていて、十分濃厚な味ですが、足りないと思う人は自家製のカラメルや蜂蜜をトッピングすることもでき、どちらも大変おいしかったです。

夏、家族と過ごすのに、この「ティアガルテン」は、近場で、うってつけの「穴場」ではないかと思います。隣にはドッグランがあり、ペットを連れて行ってもよし、普段は運動不足の旦那を走らせてよしです。持ち込みでのバーベキューもできるとのことです。

牧場には、子牛やヤギが放牧され、一緒に遊べますし、乳しぼり体験等もできるそうです。是非、ご家族で、あるいは家族で連れだって、楽しく遊びに行ってください。

ところで、当院の地域医療連携室と在宅支援室では、この8月に、この「ティアガルテン」で、バーベキュー大会を企画中です。参加ご希望の方は、在宅支援室の栗原までよろしくお願いします。 







総合診療科・地域医療科部長  藤原(内科)