2015年5月9日土曜日

第109回 「大人の水遊び」

最近、昼間は暑い日々が続いています。
先日、子供を連れて“せら夢公園”に行ってみたのですが、子供たちが「キリ噴水」(地面から霧のように噴水が吹き上げる)で楽しそうに遊んでいる姿をみて、自分も一緒に遊びたい衝動にかられてしまいました。ぐっと我慢しましたが、一時水遊びにはまっていたことを思い出しましたので、「大人の水遊び」と称してご紹介したいと思います。



○ラフティング
御存じの方も多いと思いますが、ゴムボートに乗って行う激流下りで水遊びの中では一番多く有名な遊びだと思います。1艘のボートに7人(スタッフ1名)乗って、激流や難所を乗り越えていくのが楽しくて、うまく漕がないと難所ではひっくり返ることもあります。少しこわいけどそれはそれで楽しいと思います。

何度か行きましたが、やはり雨が降った次の日が水量も多く面白いです(中止になることもありますが)。

近くなら、徳島・吉野川(大歩危・小歩危)、足を延ばすなら、京都・保津川や岐阜・長良川、和歌山・北山川などがあります。コースもいろいろあって、半日コース、一日コース、ファミリーコース、他の水遊びとの組み合わせ(コンボ)もあります。


○キャニオニング
体一つで川の流れに沿って渓谷(キャニオン)を下って行くいわゆる渓流下り(沢下り)です。三郎滝のように天然岩のスライダーを滑ってみたり、滝壺のプールで泳いだり、ロープを使って渓谷を横断したりと少しアドベンチャーな遊びです。

だんだん顔が無表情になってきた女の人を見たことがありますので、女性の参加は慎重に考えた方がいいかもしれません。下りは重力に身を任せるので体力はいりませんが、落差を見ることになるので高所恐怖症の方はお薦めできないです。

近くなら、徳島・吉野川支流の渓谷、愛媛・滑床渓谷、足を延ばすなら、関西では奈良県・和歌山県や滋賀県にあります。


○シャワークライミング
キャニオニングとは反対に、下流から上流に探検するいわゆる沢登りです。天然シャワーを浴びながら上流を目指します。キャニオニングとの遊びの違いは、岩場の遊び方で、シャワークライミングではロープで体を確保してもらって滝をよじ登っていくところでしょうか。上りなので、楽しむにはやはり少し体力が必要です。

最近は、キャニオニングとセット(川を上ったり下ったり)になっていることも多いようです。


○カヌー、カヤック
カヌーとカヤックの違いは、水を漕ぐパドルの違いで分かれるようで、水をキャッチする部分(ブレード)が片方だけのものをカヌー、両方についているものをカヤックと呼ぶようです。
初めてではなかなか思うように進みませんが、のんびり進むのもいいし、パドルで水をかけ合って遊んでもいいし、自分の好みで選択できます。二人乗りもあります。

徳島県・吉野川はもちろんのこと各地でやっています。


○筏下り
立った状態で手すりにつかまって、連なった筏で川を下ります。古来より切り出された木材を川の流れで運んでいた「筏流し」を観光用に再現したものです。

全国でも和歌山・北山川だけです。


○ケイビング
洞窟探検です。川遊びではありませんが、夏の暑い日はひんやりして気持ちいいかもしれません。
近くなら風戸穴などの岡山県、ハチ北高原などの兵庫県などがあります。
少し遊ぶなら近隣の吉野川、足を延ばしてじっくり遊ぶなら奈良・和歌山、夏季休暇を利用して贅沢に遊ぶなら北海道(スケールも違うし、景色も違うので面白い)ですが、現実的には吉野川でしょうか。

天気のいい日に大自然の中での水遊びは最高です。ただ大人の遊びだけに少々お値段がかかりますが、保険料も込みで、日頃できない体験から得られる充実感を考えると、納得の価格かもしれません。

ラフティング協会の宣伝みたいになってしまいましたが、まだ体験していない方はぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。



消化器外科医長 花畑