2012年10月10日水曜日

第19回 「初めての広島で」

春に来福してから早いもので半年が過ぎようとしています。広島弁になかなか慣れず、

“たちまち”=“瞬間”

である東京で生まれ育った私には、すべてが新鮮に感じました。

夜8時の東京の各駅は人ごみで溢れ、まっすぐ前に歩くことさえできませんが、福山駅ではまっすぐ歩けます。

東京のラーメン屋で唐揚げを出してくれるところはまずありませんが、ここではどの店でもサイドメニューにあります(しかも安くておいしい!)。

ハローズで“寺岡だし醤油”と出会って、一度キッコーマンに浮気しましたが、やはり寺岡醤油に戻りました。

浅野みそは実家に送ってあげたいくらいです。

ラーメン=太麺な私でしたが、今では尾道ラーメンにすっかりはまっております。

夜空を見上げれば、東京ではアンタレスしか見えないさそり座が、しっぽまで奇麗に見えます。秋になった今の夜明け前の夜空には、もう冬の星座が見え始めました。私の誕生月の星座、おうし座の“昴(すばる)”として知られるM45は肉眼でも見え、昔、目のいい人たちが「これが北斗七星かと思った」というのがよく分かります。

先日同僚の北川先生と宮島を訪れました。潮は引いていて、鳥居の麓まで歩いて行くことができましたが、本当に見事な絶景でした。東京では現在スカイツリーがもてはやされておりますが、スカイツリーを見て、宮島のような落ち着きを感じることはないでしょう。“日本人で良かったな”と久しぶりに感じた瞬間でした。



このようないいところ広島で、今後の目標は天体撮影をすることと、讃岐うどんを食べに行くことです。天体観測はすぐ裏山でできそうで、今、病棟の看護師に一眼レフカメラの使い方を教えてもらっているところです。

讃岐うどんは休日を利用してでしょうか。

皆さんも病院で私を見かけたら、おすすめの場所を教えてください!

お礼にお土産を買ってきますので。

脳神経外科 中川