2015年2月20日金曜日

第101回 「こんな私です」

「まじめな甲斐さん」

と、よく言われます。

なるほど。

私はお酒の席が好きでありません。
カラオケが好きでありません。
ショッピングも疲れます。
旅行も億劫です。

だけど、楽器を演奏することは好きです。
農作業や山仕事など自然と戯れることは好きです。
本を読むのも好きです。

親しみやすい、

「崩れた甲斐さん」

になりたいとも思いますが、こんな私なのです。

三原市の山奥で育ち、小学校まで7kmの道のりを、歩いて登校していました。行きは1時間、帰りは遊びながら1時間半の道のりです。笛やハーモニカを吹きながら帰ります。途中、水呑場や休憩場所があり、帰る道順も3コース以上あり山道を遊びながら帰っていました。
日が短くなると真っ暗な道を一人で帰ることも普通でした。山道が怖かったことを今でも思い出します。
学校が休みの時は、農業や山掃除の手伝いをしていました。農繁期には小学校が休校になる、そんな時代でした。
子供のころからコミュニケーション技術は下手で、常に一歩退いた受身の人生を歩んだように思います。育った環境がこんな私を形成したのでしょう。

私の人生が大きく変わり、自分に自信が持てるようになったのは、8年前に福山平成大学看護学部の准教授(当時)である西岡美作子先生に出会ってからです。
何事にも挑戦し、方針を明確にして1歩前に出ることがスタッフを守ることにつながると教えられ、それからは頼まれたことは全てOK!OK!と少々無理をしてでも自分を磨いてきました。
大学院に行き、大学の教員と接し、研究活動をする中で看護管理に自信が持てるようになりました。
西岡先生に出会えたことはすごくラッキーで、その機会をくださった寺岡暉理事長に感謝しています。

しかし、私にも多くの悩みがあり、つまずくことが常にあります。
一人になると涙が出ることもあります。そんな時には、

悩みのない人はつまらない 悩んだ人ほど味がでる。
                                      丹波あじさい寺 實英

この言葉を心の中で唱え、また笑顔で再出発です。

現在は、看護協会福山・府中支部の役員として活動し、その前は、地域の女性会の役員として活動してきました。
病院関係の人や地域の人等多くの人と繋がりができ、出合った人が私を一回り二回りも大きくしてくれていることを実感できます。出会った人の人生話を聴いて自分を軌道修正し、新たな目標ができるのです。

皆さんも、もっともっと多くの人と接して視野を広げて欲しいと思います。


看護部長 甲斐