2019年1月20日日曜日

第224回 今年も待ってるよ!!

春が近づいてくると我が家のベランダの軒先につばめがやってきて、巣作りを始めます。毎年同じ巣で、卵を産みます。そのうち「ジーッジーッ(ほんとはピイピイでしょうが)」という鳴き声が聞こえるので、「おっ、ヒナがかえったなぁ。今年は何羽おるんかね?」とそっと窓越しから口を開けているヒナを数えたりします。ベランダに落ちる山のような糞対策をしながら・・・((+_+))
どうぞ、元気に飛び立ってねと祈るばかりです。
今回は、つばめの子育てについて少し語ってみます。

『つばめの巣作り』
つばめは何もない場所に一から巣を作り始めるパターンと、もう使わなくなった古い巣や壊れかけている巣を作りなおして使うパターンがあるそうです。他のつばめが作った巣を、せっせとリフォームするというわけです。我が家に来るつばめは同じ巣を使います。
巣作りをする場所は
☆人通りが多い場所
☆ボコボコした壁
☆風通しと日当たりがいい場所
☆雨がしのげる場所

『つばめの産卵』
つばめの産卵の時期は、春から初夏にかけて(4月~7月ころ)です。1羽のつばめの産卵は毎年1~2回行われていると言われていて、1回目の産卵と2回目の産卵は違う場所で行うそうです。ちなみに、一度に産む個数は4~6個程度と言われています。卵の斑点の違いで親は自分の産んだ卵を確認するという説もあります。(マジデ?)
卵を抱くのは主にメスが行いますが、メスが餌や水を飲みに出かけている時にはオスが代わって卵を抱いてくれます。メスが卵を大事に守っている間は、オスが回りの木の枝にとまって、外敵がこないか見張っているそうです。かっこいいですね!

我が家のつばめの巣
拡大すると→
左上のヒナがわかりますか!?

『つばめの子育て』
えさは、親が空中を飛び回り、ハチ、ハエ、トンボ、アブなどの昆虫を捕ってきては口を大きく開けながら待つヒナたちに与えます。雨の日だろうが風の強い日だろうが、何回も何回も、飛び立っては帰って来てエサを運ぶ親つばめの姿には頭が下がります。
親子関係や家族関係が原因で痛ましい事件が相次いでいる昨今、つばめの子育てに私たち人間が学ぶことが多いようです。
ところで私はつばめのように一生懸命子育てをしただろうか?と振り返ってみると、3人とも産みっぱなしで、子育ては姑と舅に任せっきりで、仕事が第一優先だったように思います。しかし、おかげでみんなおじいちゃんとおばあちゃんが大好きな優しい子に育ってくれました。

『つばめの巣立ち』
巣の中で約20日間育てられ、巣立ちの日が近くなると空を飛ぶために必要な羽ばたきの練習を繰り返し、いよいよ巣立ちです。巣立った後は、しばらくは巣のある場所の近くにいるそうです。そしてヒナが安全に飛べるようになると、簡単にエサを捕ることができる場所へ移動します。そこで今度はエサを捕る訓練をするわけです。メスは2回目の繁殖に入ることもあり、その場合最初の子どもたちは、オスと一緒に近くで過ごしているようです。エサを自分で捕ることができるようになれば、巣立ったつばめ同士で集団生活をし、秋になると南の暖かい地域へと旅立ちます。

次の年になるとまたつばめがやってきて子育てをしますが、同じつばめなのか?気になっていましたが、調査をした結果ほとんど同じところに戻ってくるということがわかったそうです。そうなるともう、家族ですね(笑)

ちなみにつばめの巣が家にあると、子宝にめぐまれたり、家が繁盛したりと良いことが起きると言われています。
つば~めよ~  今年も待ってるよー!!
看護部 門田あ