2018年11月20日火曜日

第220回 病気になって考えたこと



私は3年前、病気で岡山大学病院に入院しました。
入院中は、身体的にも精神的にも本当に苦しい思いをしました。
当時は「もう職場復帰はできない」等の思いもありましたが、現在は安泰な時が維持できております。

入院を経て
「身体的な痛みから解放されたこと」
「周囲の方々へ感謝の気持ちが増大した」
「医療・医師・看護師の重要な支えを再認識した・医療者の人間性を感じた」
「職場や友人の支えに感謝の気持ちが増大した」
「家族の支えの大きさを実感した」
「後輩に看護のことをもっと伝えたいと思う気持ち」等を感じています。

入院した時は「病気は落ち着くのだろうか」と心細い不安定な気持ちでした。
個室のため、一人でいることの寂しさや孤独を感じていましたが、看護師さんに話をするだけで不安は軽減しました。看護師が果たす役割は大きいものがあると思います。
しかし、忙しく働いている看護師さんに話かけることはためらいが強かったのが事実です。多忙な看護師さんにとって、業務を滞りなく成し遂げながらメンタル面への配慮を行うことは、大きな課題の一つであるのではないでしょうか?

痛みが強く身の回りことが自分ではできなくなり、清拭などのケアを、素早く、羞恥心を配慮して行ってもらったことにより、改めて看護師の存在の大きさ・重要さ等を味わった期間でした。

病気にはなりましたが、医師・看護師を心底信頼でき、人間性に魅かれたこと、複数回にわたる説明できっちり情報を得られたこと、インターネットで情報を得られたこと、自己決定したこと等、良かったと感じたことが多くあったため不安の要素が少なくなったと思います。

今は、痛みなく普通の生活ができることに感謝する毎日です。
多くの専門職の方々の知識・技術・人間的魅力や、職場や友人の支援、家族の支えがあったからこそ乗り越えられたのだと、ありがたく思っています。
          看護部 持田